70万以上の観客動員数を誇るウェイストマネージメント・フェニックスオープンで、2019年2年ぶり通算5勝目の優勝を飾ったリッキー・フェウラー(30歳)。
最終日に1トリプルボギー、1ダブルボギー、1ボギーを叩き、一時トップの座を明け渡しました。しかし終盤の15番パー5で2オン2パットのバーティー、17番パー4で1オン2パットのバーディーを奪取して優勝を引き寄せました。
彼の優勝記者会見は、目の前で聞いていて素晴らしいものでした。「優勝できなくても、明日になれば、また太陽があがる、でしょう!起こったことを受け入れて、友人を亡くしたことや大切な事を考えながらプレーしていた。今日のプレーは、楽しくなかったけど、家族や仲間の前で優勝できて今から楽しくなりそうです。」コメントからも、ファンを引き付けるファウラーの人柄が出ていていました。
トリプルボギー、ダブルボギーを叩きながら優勝したファウラーの戦いは、歴史と記憶に残る素晴らしいものでした。 アプローチショットを池に入れた時も、プレースしていたボールが傾斜で動きだし再度池に転がり落ちた時も、レフリーからペナルティの説明を受けた時も、顔色を変えずに冷静に現実を受け止めていました。
かたやバーディーパットや長いセービングパットを決めてもガッツポーズを取ることなく淡々とプレーしていました。 ファンだけでなくツアープロの仲間たちからも愛されている彼を垣間見た気がしました。
リッキーのスイング特徴は、フラットなトップオブスイング(青丸)です。トップでのグリップの位置が、右肩上空よりかなり後方に来ています(青丸)。
ダウンスイングからは、上半身の前傾姿勢をキープすると同時に深い懐を利用してインサイドアウトにクラブヘッドを鋭く振りぬいています(緑線)。身長が175センチながら平均飛距離306ヤードと、飛ばししている要因でしょう。
最終ホールのティーショットを大きく左に曲げてバンカーの「教会の椅子」に打ち込みました。ココ一番での左に曲げるショットを克服して人気と実力を兼ね備えたスター選手へと活躍が期待される選手です。
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