ローリー・マキロイのスイングとチェックポイント

米ツアーを中心に2018年度初めから参戦している、ローリー・マキロイ(29歳)。

年明けのセントリートーナメントofチャンピオンシップで4位に入りました。アーナルドパーマー招待まで5試合連続トップ10入りを果たします。そして第五のメジャーと言われるザ・プレーヤーズ選手権では、待ちに待った優勝を飾りました。

際立った好調の理由には、メンタル面での成長が大きく寄与しているとのことです。ザ・プレーヤーズ選手権の最終日も4番ホールでダブルボギーを叩きながら、耐え忍んで後半に盛り返した優勝でした。
この優勝で、フェデックスポイント1位、世界ランク4位にジャンプアップしました。

ローリーのゴルフスイングの特徴は、けれんみのないシャープな振りです。上半身のきれいな前傾姿勢のアドレスが全ての根底にあるのでしょう。体幹がしっかりとしているから取れる見事なセットアップです(青丸)。

トップオフスイングでの体の張りも素晴らしいです。左腕がしっかりと伸びています。腰の回転は45度以内に抑えられており上半身との捻転のパワーを蓄積していることがわかります(橙丸)。

そのパワーを開放して一気に降りぬくフィニッシュの姿勢も見事です(赤丸)。

全てのショットで、このフィニッシュが毎回取れるのは、ショットの完成度が高いからこそのことでしょう。アマチュアの方が、スイング中の動きを真似することは難しでしょうが、アドレス、トップオブスイング、フィニッシュの形を真似してみてはどうでしょうか。

①背筋が伸びた上半身の前傾姿勢をキープするアドレス。
②左腕をできるだけ伸ばすと同時に腰の回転を抑えた張りのあるトップオフスイング。
③最後までクラブを振り切り、ピタッと静止するフィニッシュ。
この三つだけでも真似することでゴルフのステージが大きく変わることでしょう。

完成度の高いゴルフスイングとメンタル面の充実で、今後の活躍がますます楽しみなローリーです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1958年(昭和33)6月9日生まれ
1981年 同志社大学経済学部卒業
1983年 ダラス大学院経営修士課程(MBA)卒業
(社)日本プロゴルフ協会(PGA)会員、A級インストラクター
 文部科学大臣認定ゴルフ教師
1997年 PGAコンベンションティーチング部「優秀賞」受賞
1999年 PGA 研究発表 「最優秀賞」受賞
2000年 高知工科大学起業家コース博士後期過程入学
2001年 PGAコミュニケーションプログラム「優秀賞」受賞
2003年 高知工科大学起業家コース博士後期過程終了
主な活動・著書
日本ゴルフ界初の博士プロ。
デビット・レッドベター、ジョー・ティールをはじめ、通訳、翻訳、
インタビュー等を通じて100人を超える海外のティーチングプロと親交を持つ。 主な著書
「ザ・ゴルフボール」ごま書房
「驚異の新ハンマー打法」ごま書房
「ゴルフが上手くなる考え方」週刊パーゴルフ
「目からうろこが落ちまっせ」ゴルフ&ゴルフ
「一人でやれるコンペ必勝法」スポーツニッポン
「ナチュラルゴルフスイング」週刊パーゴルフ
「45分でゴルフがうまくなる!」PHP研究所
「Tee あんどTea」読売新聞のゴルフコラム
東香里ゴルフセンタ― 所属