2019年、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で松山英樹以来となる史上4人目のアマチュア優勝を成し遂げた金谷拓実選手(21歳)。太平洋クラブ御殿場コースの最終18番、残り220ヤードから5番アイアンを放ちました。トップ目のミスショット(本人談)でしたが、ボールはグリーン手前の池を超えてグリーンを駆け上がり、奥のピンと同じ段のカップまで7メートルに止まりました。
同スコアで並ぶS・ノリスが、残り170ヤード、フェアウエイセンターの絶好の位置からグリーンオーバーしたのをしり目に、見事イーグルパットを決めました。「得意なクラブはパター」と公言するように、勝負どころで優勝を決めたパターは、全英女子オープンを優勝した渋野日向子プロ同様にスター性を備え持つ。
今年初旬のソニーオープンで小生が金谷選手に直撃インタビューをした時も、「今回の主催者推薦を生かして、今後も積極的に海外に出向いて経験を積みたいです」と素直に心の内を話していました。
金谷選手のスイングの特徴は、膝のゆとりを保った状態をキープしていることでしょう。構えから膝を多めに折っているのが見受けられます(紫丸)。トップオブスイングでも左膝でリズムを取っているのでしょう(赤丸)。通常はインパクトで左足が伸び上がり、一直線になるのだが、右足をべた足の状態で腰を開き気味にインパクトを迎えているのが特徴です(青丸)。
そこからは膝を伸ばして一気に振り抜いています。左手甲側に折れるフォロースルーでの特徴は、ローリー・マキュロイやジャスティン・トーマスなど、現在のトッププレーヤーにみられる傾向です(黄丸)。
松山英樹プロの後輩で東北福祉大学3年生のアマチュアながら、今後の世界を見据えた活躍に目が離せません。
日本プロゴルフ協会・A級ティーチングプロ
大東 将啓(オオヒガシ マサヒロ)
コメントを残す