2018ユースオリンピック出場選手における怪我と病気の記録

ユースオリンピック競技大会とは

ユースオリンピック競技大会は、IOC(国際オリンピック委員会)のジャック・ロゲ会長が2007年に提案した、15歳~18歳までのアスリートが参加する国際総合競技大会である(但し、第1回夏季大会は14歳から18歳のアスリートが参加している)。 オリンピックと同じく夏季・冬季に分かれそれぞれ4年ごとに開催され、2010年に第1回夏季大会がシンガポールで開かれ、205の国と地域から約3600人の選手が参加、26競技201種目が実施された。2012年には第1回冬季大会がオーストリアのインスブルックで開催されている。

2018年ブエノスアイレス大会中の怪我と病気

2018年10月に第3回夏季ユースオリンピックがアルゼンチンのブエノスアイレスで開催された(2018年10月6日~10月18日)。このユースオリンピックの会期中、医療スタッフによって参加アスリートの怪我と病気の数が毎日記録され、大会に参加した3984人のうち、619人のケガと334人の病気が報告されている。 「怪我」の発生率は「ラグビー」で最も高く(ラグビー選手全体の43%)、次いでボクシング(33%)、バドミントン(24%)が多かった。 「病気」の発生率が最も高かったのは「ゴルフ」(20%)であり、次いでトライアスロン(16%)、ビーチバレー(14%)、ダイビング(14%)であったとされている。 レポートによれば、病気のうち50%が呼吸器系に影響し、15%が胃腸系への影響とされている。怪我と病気の発生率は大陸間で異なり、特にヨーロッパ代表選手は、アジアなど他の大陸の代表選手と比較して怪我と病気が著しく少なかった。

引用文献

Kathrin Steffen, et al.(2019)How do the new Olympic sports compare with the traditional Olympic sports? Injury and illness at the 2018 Youth Olympic Summer Games in Buenos Aires, Argentina. British Journal of Sports Medicine, 2019 Dec3

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北 徹朗

<現職>武蔵野美術大学 身体運動文化准教授・同大学院博士後期課程兼担准教授、サイバー大学 IT総合学部 客員准教授、中央大学保健体育研究所 客員研究員、東京大学教養学部 非常勤講師  <学歴>博士(医学)、経営管理修士(専門職)、最終学歴:国立大学法人東京農工大学大学院工学府博士後期課程  <主な社会活動>ゴルフ市場活性化委員会委員(有識者)、公益社団法人全国大学体育連合常務理事、一般社団法人日本運動・スポーツ科学学会常任理事、日本ゴルフ学会理事・代議員、日本ゴルフ学会関東支部事務局長、一般社団法人大学ゴルフ授業研究会代表理事