腰痛に悩むプロゴルファーの切り札?「幹細胞治療」は、素人にも手が届くお手軽な治療だった

人類は「直立二足歩行」によって進化を遂げ、腰痛という宿命を背負うこととなった。実際に厚生労働省が2015年に実施した国民生活基礎調査では、腰痛に悩む人の数が全国で2800万人に上り、 40~60代の約4割が腰痛の悩みを抱えているという推計結果が出ている。

腰痛の魔の手は、常日頃から体調管理に気を配っているアスリートにも容赦なく襲いかかる。プロゴロファーも例外ではなく、タイガー・ウッズ、ジェイソン・デイ、石川遼、勝みなみ、香妻琴乃などの一流選手が腰痛に苦しみ、試合を棄権した過去を持っている。プロゴルファーは、試合に出られないという状況が死活問題となるので、腰痛対策に関して、真剣に情報を集め、積極的に治療に取り組んでいるに違いない。


帝王ジャック・ニクラウスも受けた幹細胞治療


プロゴルファーの腰痛対策について過去のニュースを遡って調べたところ、「ジャック・ニクラウスがドイツのミュンヘンで幹細胞治療を受けて腰痛に効果的だった」という内容の記事が目に止まった。

そう言えば、以前に一緒にラウンドを回った医療業界の知人から幹細胞治療の効果について聞いたことがある。その時は、脳梗塞で歩けなくなった患者さんが歩けるようになったという話を聞いただけで、特に興味を持つことはなかった。しかし、腰に効くとなると話は別である。私自身ここ数年、年に3〜4回発症する腰痛に悩んでいて、痛みが酷い時はバンテリンコーワの大判サイズを腰に貼って凌いでいる。腰痛は対岸の火事ではない。

あの帝王ジャック・ニクラウスが治療を受けた幹細胞治療の効果やいかに。腰痛に悩むゴルファーにとって幹細胞治療が効果を発揮するのか。多くの方が関心を示すであろう、幹細胞治療の全容について、再生医療の経験豊富な東海大学医学部付属東京病院の金田宗久先生と話す機会があったので伺った。


細胞を培養して点滴・注射するだけのシンプルな治療

金田先生の話を要約すると、幹細胞治療は、まず自分の細胞を摂取して、それをCPC(cell processing center)で培養することで細胞の数を大量に増やし、点滴や注射を使って再び体内に戻すことによって、失われた細胞が補われ、弱った細胞が元気になることで、様々な疾患が回復に向かうというものだ。

細胞の培養など専門的な話はさておき、実際の現場で行われる治療自体は、美容外科で行われるような脂肪の採取と、点滴・注射のみというシンプルな内容だということが分かった(※医療機関は厚生労働省に細かな治療計画を提出し、事後報告を行う義務がある)。また、治療の効果は人によって様々で、凄く効果があったという人もいれば、あまり効果を実感できない人もいるとのこと。

話を聞く前は幹細胞治療という言葉の響きから、医師の繊細な手技が必要なバイパス手術のような治療をイメージしていたので、治療を受けるにあたっての心理的障壁が高かったのだが、それは消滅した。


幹細胞治療の値段は100〜300万円が相場

心理的障壁がなくなると俄然、治療を受けてみたくなるのが人間心理。金田先生に治療費について尋ねたところ、「100〜300万円くらいが相場」という答えが返ってきた。これは手軽に受けられる金額ではない。しかし、海外のVIPやセレブの間ではけっこう流行っているみたいで毎日のように患者が押しかけているクリニックもあるという。

また、幹細胞治療はスポーツ選手の間でも評判が高く、紹介が紹介を呼び、多種目の選手が訪れるクリニックもあるのだとか。


幹細胞培養上清液なら5万円前後から

幹細胞治療の有効性は理解できたものの、治療費を数百万円払うのは経済的に厳しい。歩けなくなるなど、深刻な事態になれば話は別だが・・・。

そんな私の様子を察したのか金田先生から、「幹細胞治療は金銭的にハードルが高いけど、幹細胞培養上清液の点滴や局部注射なら、もう少しお手頃な値段で受けられますよ」と、温かいお言葉を頂いた。

幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する過程で発生する上澄み液のことを指す。この上澄み液にも細胞を活性化させる成分が豊富に含まれており、幹細胞治療に似た効果を発揮すると言われている。しかも金額は1ccあたり5万円くらいが相場とのこと。治療は金田先生が顧問として勤める赤坂レナセルクリニックで行えるということで、後日お伺いすると約束をした。


目覚めがよくなり肩凝りが消えた!

約束の日、クリニックに到着すると診察室には、優しい表情の金田先生が座っていた。幹細胞上清液の点滴について改めて説明を受け、その場で3ccの点滴を打つことにした。

点滴の所用時間は15分ほど。治療室の窓から見える赤坂御用地の緑を眺めていたらあっという間に終わった。途中、様子を見に来てくれた看護師の方から聞いた話によると、幹細胞上清液は、幹細胞治療に比べて効果の持続期間は短いけど、副作用がなくコスト的に割安なので、患者さんの数が近年増加しているとのこと。

また、一口に「幹細胞培養上清液」と言っても、体のどの部位から摂取された細胞を培養したかによって、「脂肪由来」「臍帯由来」「歯髄由来」などの種類があり、日本で流通している「脂肪由来」「臍帯由来」の上清液は、不特定多数の外国人の身体から摂取された細胞を用いており、安価な製剤も多い中、同院は、日本人の乳歯を用いて培養した高スペックの製剤のみ使用する点に拘っているという。

クリニックで点滴を打った翌日は、なんとなく目覚めが良かった気がした。驚いたのは点滴を打った2日後だった。特に意識することもなくパソコンに向かい仕事をしていると、ふと肩凝りがないことに気がついた。もうかれこれ10年くらい抱えている慢性的な肩凝りがほぼ完全に消えたのだ。これまで水泳をやったり、高濃度ビタミンC点滴を打ったり、サウナに通ったり、あらゆることを試しても改善しなかった肩凝りが、まさか一本の点滴で改善するとは。

これなら「腰痛が発症した際も、点滴を打てば大丈夫だな」と確信に近いものを感じた。次回、腰痛が発症したら幹細胞培養上清治療をただちに受け、その効果を確かめたいと思う。

ゴルフは生涯スポーツと言われているが、腰痛が悪化すればプレイが困難になる。これは、ゴルフ好きにとって人生を左右すると言ってもいいくらいの大問題。腰痛が数万〜数十万円の点滴や注射で改善するのなら御の字だと思う人も多いのではないだろうか。


帝王はゴルフをいつまで続ける?

ジャック・ニクラウスはCNNのインタビューで「ゴルフをいつまで続けるのか?」という問いに対して以下のように発言している。


「私の幹細胞が許す限り・・・。ゴルフは生涯スポーツ、一生涯続けたい。」

“As long as my stem cells allow me… Golf is a game of a lifetime, I hope to play for my lifetime”

出典:Jack Nicklaus’ secret stem cell therapy – CNN


この発言が幹細胞治療の効果を、すべて物語っているのかも知れない。

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鹿島永悟

WEBディレクションジャパン株式会社 代表取締役。WEB集客コンサルタントとして東証一部上場企業・ベンチャー企業から弁護士法人まで幅広いクライアントを持つインターネット集客の専門家。これまでに都銀・人材紹介会社・不動産業者・化粧品メーカーなどのWEBプロモーションを企画から実行まで手がける。2017年10月より、クラウド顧問コンサルティングにてインターネット戦略の顧問として参画。仕事柄、IT系のベンチャー 起業家とゴルフに行く機会が多くあり、ゴルフ関連の執筆を積極的に手がける。雑誌『月刊ゴルフ用品界』にて「市場活性化への新着眼・ベンチャー起業家とゴルフの絶妙な関係」を連載。