昨年、大学進学を希望する高校3年生1000名を対象に「大学生になったら経験したいスポーツ」に関する調査を行い、その結果[ゴルフは僅か3.7%]であったことを報告した(2018)。
https://www.gew.co.jp/news/g_48746
今回、体育が必修科目とされている、東京都内の4年制大学(文系学部)で、複数のスポーツ種目の中からゴルフに振り分けられた授業受講者・1年次生52名(男子35名、女子17名)に、授業の前半段階において、ゴルフ初心者またはゴルフ未経験者向けの「ゴルフのルールとマナー」に関する市販の映像教材(約30分)を視聴させた。
そして、この映像教材視聴後に、
- 強く印象に残ったルール
- 強く印象に残ったマナー
- ゴルフに対して感じたこと
について、レポート用紙に記述させた。
受講学生のうち、男子1名以外、ゴルフに触れるのは全く初めての学生だったが、本稿では、「 2. 強く印象に残ったマナー」について、女子17名の記述内容について紹介したい。
調査結果の概略
自由記述の回答について、テキストマインニングによる内容分析を試みたところ、下記の順に高いスコアが認められた。(カッコ内はスコア、上位の語句のみ表示)
<名詞>
- 芝(25.36)
- バンカー(16.84)
- 1時間前(12.92)
- マナー(9.04)
- ボール(7.94)
- 大声(5.54)
<動詞>
- 均す(12.92)
- 知らせる(6.35)
- 打つ(1.16)
- 戻す(0.61)
次に、頻出語とその関連分析を行ったところ、図1のような共起ネットワークが得られた。
図1.ゴルフ未経験女子大学生の「強く印象に残ったゴルフマナー」の共起ネットワーク
「隣接ホールにボールが飛んだら大声で知らせる」行為や、「ゴルフ場には1時間前には到着する」。「カップから遠い人から打つ」、「バンカーはショット後に均さなければならない」ことなどへの印象が強かったことが伺える。
なお、この調査の詳細(男女比較、ルールやゴルフに対する印象等を含む総合データ)は、今秋スポーツ関連学術集会で発表(北 徹朗、小山慎一)し、来春発刊される学術誌に論文として投稿予定。
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