安田祐香のスイングとチェックポイント

2000年生まれの「プラチナ世代」として昨年のプレテストに合格した安田祐香(19歳)。小学校3年生から坂田塾に入門し、地元神戸の菊水ゴルフで練習を積んできました。「口数が少なく、練習メニューを黙々とこなしていたのが印象的です」と同ゴルフ練習場の北野友之社長が印象を綴っています。「群れあうことが多い女子同士の中で、コツコツと練習を重ね、マイペースを貫くことが出来るのが彼女の強みではないでしょうか」ともコメントしています。

高校2年生の2017年「日本女子アマ」に優勝。19年は初開催となった「オーガスタナショナル女子アマ」で3位。さらに「アジアパシフィック女子アマ」優勝によって出場権を得た海外メジャー「エビアン選手権」でベストアマチュアとなり、「AIG全英女子オープン」でも予選を通過しています。アマチュア時代に出場した国内ツアー20試合で予選落ちは1試合だけと実力の一端を示しています。
アップライトなスイングが安田プロの特徴です。上半身の前傾姿勢を浅めにアドレスしています(青線)。ボールと体との距離もドライバーショットにしては近く構えています(紫矢印)。上半身の前傾姿勢をそのままに、トップオブスイングまで肩を捻転しているのがわかります(黄丸)。ダウンスイングでは、右肘が垂直落下し右脇に納まる「ポケットポジション」からグリップエンドがボールを指すオンプレーンの状態が見て取れます(緑矢印。)インパクトでも右肘が体から離れずグリップの位置が体から近い理想的な形です(紫丸)。

「直ドラ」(ティーアップ無しでのドライバーショット)の練習を坂田塾で重ねて来たからこそのインパクトポジションと言えます。フォロースルーでもアップライトな位置に振り抜いています。左手甲が甲側に折れ、甲が見て取れるのは、フェースローテーションの少ない最近のスイングトレンドと言えます(青丸)。テレビ番組で安田プロが、直ドラでターゲットを打ち抜く挑戦をしていました。ドライバーショットでの狙い定めたノックダウンショットの技術の高さに驚愕しました。
昨年、海外遠征を含めた連戦疲れで腰痛が再発し、試合を棄権したことがありました。二十歳前の選手でもジュニア時代からの積もり積もった負担があるのでしょう。体のケアーも含めたトレーニングを重ね、プラチナ世代を代表する安田プロの今後の活躍が楽しみです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1958年(昭和33)生まれ
1981年 同志社大学経済学部卒業
1983年 ダラス大学院経営修士課程(MBA)卒業
(社)日本プロゴルフ協会(PGA)会員、A級インストラクター
 文部科学大臣認定ゴルフ教師
1997年 PGAコンベンションティーチング部「優秀賞」受賞
1999年 PGA 研究発表 「最優秀賞」受賞
2000年 高知工科大学起業家コース博士後期過程入学
2001年 PGAコミュニケーションプログラム「優秀賞」受賞
2003年 高知工科大学起業家コース博士後期過程終了
主な活動・著書
日本ゴルフ界初の博士プロ。
デビット・レッドベター、ジョー・ティールをはじめ、通訳、翻訳、
インタビュー等を通じて100人を超える海外のティーチングプロと親交を持つ。 主な著書
「ザ・ゴルフボール」ごま書房
「驚異の新ハンマー打法」ごま書房
「ゴルフが上手くなる考え方」週刊パーゴルフ
「目からうろこが落ちまっせ」ゴルフ&ゴルフ
「一人でやれるコンペ必勝法」スポーツニッポン
「ナチュラルゴルフスイング」週刊パーゴルフ
「45分でゴルフがうまくなる!」PHP研究所
「Tee あんどTea」読売新聞のゴルフコラム
東香里ゴルフセンタ― 所属