■6月4日(火)ヨネックスレディスゴルフトーナメント(新潟県、ヨネックスCC)
今回はクラブ契約フリーのツアープロが使用するクラブの選び方と、その傾向と変化についてです。
クラブ開発の進化がクラブ契約フリーの選手を増やしていると、筆者はそう考えています。
従来のプロゴルファーが使うクラブの概念が、異素材をハイブリットしたクラブが登場したことにより変化し、それらのクラブの優位性の高さが証明され、多くのプロがこれらのクラブを使用する優位性を考慮するようになったからだと考えています。
ウッドでいえばオールチタンに対してカーボンクラウンの採用や、可変式タングステンウエイトによる重心位置変更が可能なモデルも多く登場しています。
もちろん、これらのモデルにはシャフトが接着されたクラブではなく、ネック部分の脱着システムにより簡単に好みのシャフトに変更できるものが多くなっています。
アイアンでも軟鉄鍛造のマッスルバックやキャビティバックタイプから、設計自由度が大幅に拡大する軟鉄鋳造やステンレス鋳造、タングステンウエイト、カーボン素材、打感をよくするために振動吸収剤を使ったハイブリット型のアイアンが多くのプロに支持されています。
ハイブリット型のクラブのメリットは、設計上では異素材の組み合わせによって大きな慣性モーメントを得ることに成功したり、素材による飛距離増と柔らかな打感を得られるように設計されていることが考えられます。
ウッドの場合には、もはやカーボンクラウンとタングステンウエイトの全盛時代です。
また、アイアンでも多くのプロがハイブリット系のアイアンを使用しており、従来のアイアンのロフト角からは想像できない飛距離と高打ち出し角で、ツアーでも結果を出しているのも事実です。
★クラブにうるさい男子のツアープロでも、深堀圭一郎やブレンダン・ジョーンズがステンレスのEPICアイアンで優勝。
池田勇太もヨネックスのハイブリットアイアンで結果を出しています。飛び系のアイアンはもはやアマチュアゴルファーだけのもではなくなっています。
また、原稿執筆時点ではクラブ契約フリーのプロは多く、その一部をあげてみると、以下の通りになります。
契約フリーの女子プロ
●成田美寿々●穴井詩●金田久美子●横峰さくら●大江香織●武尾咲希●アン・ソンジュ●下川めぐみ●藤田さいき
契約フリーの男子プロ
●池田勇太●宮里勇作●正岡竜二●上井邦裕
【この記事は『月刊ゴルフ用品界 2019年7月号』に掲載したものを転載しております】
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