ツアーサポートの舞台裏を見る~VOL.62 アイアンの長さ・ロフト・ライを合わせても ヘッドの重心距離と重心位深度で距離が変わります

キムヒョージュ

■2017年5月31日(水)、ヨネックスレディスゴルフトーナメント(新潟県・ヨネックスCC)

今回のリポートは一昨年の日本女子オープン以来、久しぶりの日本ツアー登場 キム・ヒョージュ選手のリポートをお送りさせていただきます。

前回来日時はロレックスランキング6位でしたが、プロ転向最初の年でKLPGA賞金女王、メジャーのエビアンマスターズ優勝といった成績に関わらず、キム・ヒョージュのダウンスイングに入る天才的な滑らかさは消えて、強くインパクトするスイングに変わっていました。

ところが今回の来日では以前の天才少女のスイングに戻っており、その間に何があったのか? 通訳の方を通じてお伺いました。

今シーズンはUSLPGAでも7試合、このヨネックスレディースでも8試合目、出場試合数が少ない理由を質問すると、これに対しては、韓国内におけるスポーツ特待生制度がなくなり(皆さん御存知のパク・クネ大統領の弾劾事件でも問題になった裏口入学とか資金援助の件です)、大学の授業出席日数だったり、テストのために大学に取られる時間が増えたことが原因のようでした。

今回の来日についてもあまり練習できていないので・・・とのこと。現在のロレックスランキング32位は少し悪すぎます。しかし、少しの休息が天才少女のスイングを元に戻しているのはすばらしいことで、今後はまた、強い天才少女が戻ってくると思われます。

さて今回は、来年一月発売予定の『CB301』を、このトーナメントから使用開始するとのことで、このアイアンのフィッテイングを行いました。今回は以前の『NSプロ850GH』からヨネックスオリジナルカーボンシャフトを使用してもらいます。

キムヒュー樹選手の使用アイアン

キム・ヒョージュ選手は、自分のスイングが基準となっているため、クラブにあわせてスイング調整することはありません。つまり、1発目は少し捕まらなかったが、2発目はスイング調整して捕まえてまっすぐ打つということをしません。

やはり自分のスイングに絶対的な自信があるか、またはゴルフを単純化するためにそうしているようですが、過去の経験から世界的なトッププロの特徴です。

最終的には細かなロフト・ライの調整とグリップ交換の微調整で試合に使用しましたが、以前使用したモデルとの重心距離・重心深度の違いから、ロフト角は同じものの、これらの数値によって距離が変わってしまうため、距離感に苦労をしていたようです。

【この記事は『月刊ゴルフ用品界 2017年7月号』に掲載したものを転載しております】

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ABOUTこの記事をかいた人

長瀬貞之

1954年生まれ
成城大学1976年卒業 
1979年 マグレガーゴルフジャパン 
セールスマネージャープロダクトマネージャーを兼任
1987年 フィラジャパン設立メンバーとして参加 
1989年 タイトリストリストジャパン(現アクシネットジャパン) 設立メンバーとして参加 
シニアマネージャーとして営業・商品開発・広告販促・ツアーサービスをまとめる。
2001年 有限会社ビー・ヒット 設立
執筆業務 業界誌「ゴルフ用品界」で「ツアーサポートの舞台裏を見る!」を連載中