熱中症予防の提言:グリーン上では少なくとも1回は帽子を被り直そう

GEWに寄稿した記事(2018年10月17日配信)(著者:北 徹朗)において、暑熱環境下でのゴルフコースラウンドにおいて、キャップの形状の違いが帽子内温度に顕著な相違を及ぼしたことを報告した。

グリーン上では帽子内温度が急上昇する

下図(北, 2018)を見て頂くとわかるように、キャップの形状はどうあれ、帽子内温度はほぼ同じパターンで上下している。
キャップを暑熱環境下で長時間に渡り被り続けると、当然、帽子内温度は上昇し熱中症リスクが高まる。(この検証ではラウンド中は脱帽しないことを実験条件とした)

データを分析した結果、ラウンド中、帽子内温度が急上昇するパターンがあることがわかった。要するに、急上昇のピークはパッティング時(グリーン上)に出現する。

グリーン上はコース内でも最も高温になりやすい場所であることや、グリーン上には比較的長い時間滞まることから、温度の急上昇が起こると推測される。

【 提 言 】:パッティング前後に留意すべきこと

真夏の暑熱環境下でのゴルフプレーの際、特にパッティング前後に留意すべきこととして、
『グリーンでのプレー前後にはこまめに水分や塩分を補給する』
『パッティング前やグリーン上では少なくとも1回は帽子を被り直して通気する』

ことを是非実践して頂きたい。

また、帽子の形状によって、真夏でも帽子内温度が約3度程度涼しくなることも明らかとなっているので、『どんな帽子を被るかの選択も重要』だろう。

 


 

<参考文献>
・北 徹朗ら(2018)帽子(キャップ)の形状の違いがゴルフプレー中の帽体内温度変化に及ぼす影響に関する一考察、ゴルフの科学Vol.30(第31回日本ゴルフ学会大会号)

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北 徹朗

<現職>武蔵野美術大学 身体運動文化准教授・同大学院博士後期課程兼担准教授、サイバー大学 IT総合学部 客員准教授、中央大学保健体育研究所 客員研究員  <学歴>博士(医学)、経営管理修士(専門職)、最終学歴:国立大学法人東京農工大学大学院工学府博士後期課程  <主な社会活動>ゴルフ市場活性化委員会委員(有識者)、公益社団法人全国大学体育連合常務理事、一般社団法人日本運動・スポーツ科学学会常任理事、日本ゴルフ学会理事・代議員、日本ゴルフ学会関東支部事務局長、一般社団法人大学ゴルフ授業研究会代表理事