都心で「安近短ゴルフ」の体験
大学の教養体育で「ゴルフ授業」を受講した学生のゴルフ場体験として行われているGちゃれは2018年3月末までに総計40回の開催が予定され、首都圏以外にも、山梨、愛知、熊本、兵庫などのゴルフ場で受け入れられ、全国で開催されるようになりつつある。
授業で学んだ成果を発揮し、Gちゃれに繋いで行くための受け皿の1つとして、ゴルフを「より近い場所で」、「より安く」、「より短時間で」体験できる、新プログラム『Bちゃれ』を始動させた。
『Bちゃれ』とは?
Bちゃれの「B」には以下の意味が込められている。
・Beginner (ゴルフ初心者の大学生に適する)
・golf in the Building (都心のビルでゴルフ)
・Before and after Gちゃれ (コース体験前後の腕試し)
・Between real-golf and Gちゃれ (体験から実践へ)
・Become golfer (実践からゴルファーへ)
・Bridgestone golf garden (ブリヂストンゴルフガーデン)
要するに、大学でゴルフ授業を履修した学生が、Gちゃれへの接続・往還をしやすいようにとの願いを込め、ゴルフに触れる機会が少しでも増えればと考えた。
また、会場のブリヂストンゴルフガーデン(東京・丸の内)には、様々な計測機能やスイング動作の即時フィードバックがあり、安価でゴルフの楽しさを疑似体験しつつ、学習のおさらいや補習的に学びを深める場としても適している。
さらに、全国大学体育連合と連携協定を結ぶ、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長も、施設の素晴らしさや、大学生がゴルフを学び触れる環境として優れていることを述べており、学習の場として安心して学生を送ることができると考えた。
2017年度はトライアルとし、課題や運営方法を整理・検討したのち、2018年度からはGちゃれ同様に参加を希望する学生がいれば広く受け入れる予定だ。
第1回Bちゃれ
2017年12月20日、『第1回Bちゃれ』が開催され、5名の大学生が疑似ゴルフ体験を行った。参加した学生からは「(授業では打てない)ドライバーを思い切り振れたのが楽しかった」、「(東京仮想コースの設定で)ビルに向かって打つのが楽しかった」など、14時からの2時間程度、練習やコース体験を楽しんだ。
ショットごとに、後方と正面からの自らのスイング動作が、スクリーンに即時フィードバックされるため、デジタル表示される飛距離や方向と、実際の動作の関連について、グラウンドでの授業よりもさらに発展的な学びが得られる。
ラウンド後には、平均飛距離やフェアウェイキープ率など、実際のゴルフ場では計測し難いデータが一目瞭然のため、ここでのデータの蓄積をレポート課題や演習時の素材とすることも可能だろう。
今回はトライアルのため、筆者の授業履修者のうち希望する学生のみを引率した。武蔵野美術大学ではグラウンドでプラスチックボールを利用したゴルフ授業を展開しており、ショートアイアンの使用が中心となっていることから、「クラブを使い分ける」という経験が不足しており、グラウンドでは打つことの出来ない番手が多数ある。
そのため、例えば「残り180ヤードでは何番くらいですか?」と1打ごとに尋ねる学生が殆どであった。機器の表示など、教員では回答しかねる内容についてはスタッフの皆さんが大変丁寧に説明してくれた。
今回の連携を担当した、ブリヂストンスポーツ株式会社マーケティング本部ゴルフレンジ企画室の小沼亮さんは、『次回は学生さん達がプレー時にクラブを選びやすいように、あくまで目安ですが、「○○ヤードだと○○アイアン」の様なものを当店で準備させて頂こうと思っております』と、Bちゃれでの教育環境の整備を共に試行錯誤してくれるので心強い。
様々な研究で報告されているようにゴルフは「健康」に寄与するのは間違いない。授業や授業外での学習や学生同士の学び合いを通じて、これから社会人になる大学生の余暇活動のツールの1つとして「ゴルフ」という引き出しが加われば、多少なりとも心身の健康に役立つだろう、という考えがこの活動の軸の1つである。
第2回は2018年1月10日に開催予定。
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