2018年11月7日(水)、武蔵野美術大学(以下、本学)の「ゴルフ演習」の授業に、ゲスト講師として松吉宗之氏を迎えた。松吉氏は21年間フォーティーンでクラブ開発に携わり今年2月にジューシー株式会社を設立した。
本学では10月26日~28日まで「芸術祭」(通称:ゲーサイ)が行われ、3日間で47,269名もの来場者があったが、本学のゲーサイは壮大かつ盛大に行われるため、その準備と後片付けを含め、約2週間授業が休講とされる。
松吉氏を迎えた当日は、久しぶりの授業再開にあたる日であり、学生が “ゲーサイ疲れ” で休みはしないかと心配したが、大半の学生は授業に出席してくれた。
「ゴルフ演習」は単にゴルフの技術を学ぶのではなく、ゴルフを教材として美大の特徴に応じた授業展開を目指しているので、今回「ゴルフクラブのデザイン」について講義頂けたことは、大変有意義であった。
講義の中では、ゴルフクラブデザインにおける失敗談やそこから生まれた価値や考えなど、松吉氏の熱い思いが述べられ、学生もみな真剣に聞いていた。また、アート&デザインを志向する学問を学ぶ美大生が、ゴルフを知ったり取り組んだりする意義についてもわかりやすく解説頂いた。
終盤の20分程度では、「飛距離が出そうなゴルフクラブの形」と「真っ直ぐ飛びそうなゴルフクラブの形」の2つのテーマを与えられ、学生個々が自分のイメージをスケッチした。
講評では「さすが美大生の発想」(松吉氏)と述べられるとともに「ものづくりの“テクニック”を覚えると同じようなものしか作れなくなる。【発想の手抜きをしない】ということを皆さんには強く伝えたい」とエールを送って頂いた。
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