新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となっていた国内女子ツアーだが、ついに6月25日からのアース・モンダミンカップで、いよいよ新シーズンが幕を開ける。
2020年シーズンは、すでに2021年シーズンと合わせて1つのシーズンにすることが、JLPGAから発表されているが、そのシーズンで期待を集める1人が、2000年生まれで、国内女子ツアーではミレニアム世代と言われる中の1人、安田祐香選手だ。
安田選手は昨年4月にアメリカのジョージア州のオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで初開催されたオーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権で3位に入る大健闘。さらにエビアン選手権、AIG全英女子オープンと海外メジャー2大会で予選通過を果たすなど、国内にとどまらず、海外でも成績を残している注目株だ。
今回は、その安田選手のスイングについて、当協会の永井延宏について語ってもらった。
バランスが取れて、プロ、アマチュア問わず、参考にしたいと思わせる安田選手のスイング。
その中でもダウンスイングは、トッププロでいうと、セルジオ・ガルシア選手のような、しっかりとタメができていて素晴らしいという。
その理由の1つについて、小学生時代から大人向けのクラブを使っていたことにあるのでは。と、永井氏は分析。
ゴルフクラブは立てて持った時には指1本でも持つことができるが、横にすると掌でしっかり握らなければならなくなります。
クラブを重たく感じないように、立てて使うことを自然と身につけたのでは。と、推測する。
その一方で、ジュニア時代に成績を残しプロ転向した後に、結果を残せない選手についても言及。
そのような選手達は変則スイングをしている傾向があるという。
ジュニア時代に重たい大人用のクラブを力任せで無理矢理に振っていたことで、独特な癖がついてしまったと思う選手達が何人かツアーにはいます。
彼女らは、アマチュアレベルの競技会では、ショットの精度が高くなくても、ショートゲームが上手ければスコアを作ることはでき、勝つことができる。
しかし、プロの世界では総合力を求められるため、優勝は非常に難しい。
アマチュア時代の輝かしい実績があるにも関わらず、プロで優勝できない、回数が少ないという選手は、この事が大きく影響しているという。
このことからも、安田選手をはじめとする、現在の国内女子ツアーで活躍している若手選手のほぼ全員が、トータルで高いレベルにいることが分かる。
将来の目標は「周囲の方から尊敬され、子どもたちから憧れる選手になりたい」という安田選手。
子どもたちに見習ってもらいたい華麗なスイングで、どのような活躍を見せてくれるのか。
プロ転向し、ツアー本格参戦1年目となるシーズンでのさらなる飛躍に期待だ。
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