2018年シーズンに世界ランク1位で賞金女王のアリア・ジュタヌガーン(23歳)。
2007年にアマチュアとして出場した米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」で、11歳11カ月2日という史上最年少で予選を通過しました。
全米女子アマでも優勝するなど輝かしい戦績を残し、2013年1月にプロ転向を果たします。
16年にはシーズン5勝を挙げて、年間MVP、賞金女王に輝くなど大ブレークを遂げました。世界屈指の飛ばし屋としても有名で、基本的にドライバーを打たず3Wとロングアイアンでティーショットを行うのが特徴。姉のモリヤとともに、タイの女子ゴルフ界を背負って立つ存在です。
順風満帆に見える輝かし戦歴ですが、そのきっかけは、2013年に遡ります。17歳で出場した米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」、最終日の最終ホールまで2打差のリードでむかえました。ホームのファンに立派な優勝場面を見せようと無理なプレーをし、優勝を逃しました。
無理に2オンを狙ってトリプルボギーをたたき、ほぼ手にしていた優勝を逃しました。「あの経験があったからこそ今の私があります」と昨年直接インタビューした時に私に答えてくれました。
5年前からレッスンを受けているピア・ニールソンの「54ビジョン」が花咲いたのです。20年前に大東が日本に紹介して、宮里藍選手をはじめ多くのプロが支持している「自分に限界を設けない」考え方です。
アリアのゴルフスイングは、身長170センチ、体重73キロの恵まれた体格を生かした豪快なものです。ドライバーショットも、アイアンのように縦振りで振っているのが分かります(緑矢印)。「ロングアイアンの方が得意です」と本人がコメントしているように、クラブヘッドを上から入れていることからも見て取れます(緑矢印)。
「ドライバーが好きになるように今後練習します」と本人が言っているように、ドライバーでティーショットするアリアの姿が今後見られれば、まさに「鬼に金棒」となり、ますますの活躍が期待されるでしょう。
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