女子ゴルフのアイドル系ルックスで話題の新人・三浦桃香に、ビッグなスポンサーが名乗りを上げました。畑岡奈紗(米ツアーが主戦場)、勝みなみ、新垣比菜らと同じ19歳″黄金世代〝の一人。宮崎・日章学園高出。昨年のプロテストは不合格でしたが、QT(最終予選会)34位の資格でシーズン前半戦の出場権を確保しツアーに本格参戦中です。
アクサレディスやワールドサロンパスカップで初日首位スタートするなど、早くも実力の一端はのぞかせました。169㌢、51㌔のすらりとした長身から大きな打球を飛ばす有望株ですが、まだ実績らしい実績はないルーキーに早々とスポンサー契約を行ったのは、天下の資生堂。
17年連続売上シェアNO1の日焼けどめブランド「アネッサ」とのスポンサー契約を結びました。5月末、東京・銀座の資生堂銀座ビルでの発表会には大勢の報道陣が集まり、桃香人気は上々。強力なサポーターを得てこの桃香が″実力派・黄金世代〝にどこまで割って入れるか?今シーズンのみどころの一つです。
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銀座の真ん中にある資生堂銀座ビルの花椿ホール。化粧品会社らしく華やかにセットされた檀上に、ショートパンツにポロシャツ姿の桃香がさっそうと登場しました。キャップ正面の文字は、ボール契約などをしているSRIXONのロゴ。
そのキャップ左サイドには新しく「ANESSA」の大きなロゴが。ウエアはといえば、左胸にはデサントジャパンのペンギンマーク。右胸にはメルセデス・ベンツ日本のベンツマーク。さらに「アネッサ」のロゴ入りの真新しいキャディーバッグを携えてのお披露目は、まるで体中″広告塔〝。
新人にして、すでにいくつものスポンサーが群がっている桃香の人気のほどが感じられるシーンでした。
高校時代から資生堂の日焼け止めを愛用してきたという桃香は「今回の契約は本当に嬉しい。年間を通じて屋外でプレーするゴルファーにとって、肌のケアはとても気になります。アネッサが身近にあることは大変心強い味方です。
これからもアネッサで日焼け対策をバッチリやって魅力ある選手になりたい」と、優等生のコメント。美肌も勝利もアネッサとともに手に入れたいと力を込めました。資生堂サイドの持ち上げようもハンパじゃありません。「ジュニア時代から注目されている彼女の、努力を惜しまず、常にベストを目指してチャレンジする姿に共鳴しました。また美容意識が高く、日ごろからアネッサを愛用していただいていることもあって、今回の契約に至りました」と、まだ未知数の新人とスポンサー契約を締結した主旨の説明。
さらにアネッサを通じ、人々に感動と共感を与えるスポーツをサポートすることで、世界の人々のアクティブで美しい生き方を応援するのだとか。全社を挙げてのバックアップであることを表明しています。これからはトーナメント出場の際は「アネッサ」のロゴ入りキャップ、キャディーバッグを使用することになります。
女子ゴルフでこのブランドと契約しているのは07年の賞金女王・上田桃子、ツアー3勝の渡辺彩香に続き3人目。平昌五輪女子ジャンプ銅メダリストの高梨沙羅も契約者です。桃香は母・恭子さんの影響で9歳からクラブを握り、10年に「宮崎県ジュニア」「全国小学生トーナメント」に優勝。中学時代には「九州中学校選手権」を制し、先輩に柏原明日架がいる宮崎・日章学園高に進学。
1年生で出場したプロツアー、マンシングウェアウエア東海クラシック、サマンサタバサレディースではベストアマを受賞しました。17年に受験したプロテストは1打足りずに無念の落選。秋の最終予選会に出て34位となり、今季前半戦の出場権を得ています。
今季は13試合に出てトップ10入り2回。3月のアクサレディスでは初日、2日目と首位に立って初優勝が期待されましたが、最終日75と崩れて10位に終わっています。今季最初の国内メジャー、ワールドサロンパス杯では春の嵐が吹き荒れた中、飛距離の出るドライバーで初日首位スタート(日没サスペンデッド)。
4日間のメジャー競技に立ち向かいましたが、最終日15番(パー3)のテイーショットで左手親指つけ根を痛め、プレーを続行したところ次の16番(パー4)で「9」の大たたき。患部を冷やして何とか完走しましたが、81とスコアを落として55位まで陥落するアクシデントに遭遇しました。そのあとも試合には出場していますが、気になる左手首です。
6月に入ってヨネックスレディスからはアネッサブランドのロゴ入りキャップやキャディーバッグを使用。改めてニュー桃香をアピールしていますが、そのヨネックスではいいところなく今季3度目の予選落ち。
厳しいスタートとなりましたが、これから梅雨を越して陽射しがますます強くなるシーズンに立ち向かいます。″美肌と初勝利〝を目指す桃香が、どこまできれいな花を咲かすでしょうか?(了)
【この記事は2018-6-4 ゴルフ会員権売買の老舗 (株)桜ゴルフ『児島宏のグリーン見聞記』に掲載したものを転載しております】
[…] 参考元:日本ゴルフジャーナリスト協会 […]