ツアーサポートの舞台裏を見る~VOL.57 アイアンシャフト選びのコツ

■9月27日(火)、日本女子オープンゴルフ選手権競技(栃木県/烏山城CC)
今回は、日本女子OPの会場でアイアンのシャフト交換を実施したP・チュティチャイ選手のフィッティングについて、ご報告させていただきます。
チュティチャイ選手は、今年5月にドライバーシャフトのフィッティングを行った縁で、今回もアイアンのシャフト交換を依頼されました。現在、クラブ契約がフリーの立場で自分が使いたいクラブを試合で使用していますが、一方で、クラブフィッティングはセルフジャッジが求められ、判断せざるを得ません。メーカー契約があればツアーレップが丁寧に、クラブのフィッティングや調整を行ってくれるのですが‥‥。
今回は、ナショナルオープンでシャフト交換? という感じも致しましたが、どうしてもとのことで実施いたしました。

リシャフト前はスチールシャフトを装着していましたが、重さを感じるとのことでシャフト交換に踏み切りました。ドライバーを始めとするウッド系は、しなるシャフトが好きで、バランスもD3.5と重めでも平気で使える同選手も、アイアンになるとしなり系が苦手で、しなりを重さと感じてしまうようです。
最終的には三菱レイヨンの『OT Iron』シャフト85Rを使ってセッティング。同シャフトは、一本どりで装着自由度が大きく、メーカーの推奨するチップカット0.5インチずつを、変えることで柔らかくも硬くもできる便利なシャフトです。現在、注目を集めるMOI (クラブ慣性モーメント)理論をいかしたセッティングにも最適なシャフトです。

さて、同選手ですが、今回は比較的硬めに調整することもあり、あえて75Rではなく、85Rで標準チップカットを施し、使用しました。練習場ではシャフトのしなり感があまり感じられなくどうかと思いましたが、同選手はやはりアイアンシャフトのしなりが、ない方が好みのようで、非常にやさしく打てるようになったと満足してもらえました。

1611golf.pdf
アイアンのシャフトセッティングでは、ウッドでの調整ポイントである硬さ・重さ・キックポイントに加えて、プレーヤーの好みでシャフトがしなるタイプがいいのか? しならないシャフトを使いたいのか? を選ぶことも重要なポイントになります。しなりを重さと捉えたり、硬さを軽さと感じる場合もあり、プレーヤーの感性を探って対応いたします。

【この記事は『月刊ゴルフ用品界 2016年11月号』に掲載したものを転載しております】

ABOUTこの記事をかいた人

長瀬貞之

1954年生まれ
成城大学1976年卒業 
1979年 マグレガーゴルフジャパン 
セールスマネージャープロダクトマネージャーを兼任
1987年 フィラジャパン設立メンバーとして参加 
1989年 タイトリストリストジャパン(現アクシネットジャパン) 設立メンバーとして参加 
シニアマネージャーとして営業・商品開発・広告販促・ツアーサービスをまとめる。
2001年 有限会社ビー・ヒット 設立
執筆業務 業界誌「ゴルフ用品界」で「ツアーサポートの舞台裏を見る!」を連載中