JGJAは2026年3月6日、横浜市での「2026ジャパン・ゴルフフェア(JGF)」会場のパシフィコ横浜内アネックスホールで「2025年第12回JGJA大賞」に選出した「鹿沼グループ」の表彰式と、引き続いて関係者を招いての特別セミナーを実施した。
JGJA大賞の鹿沼グループは、日本ゴルフ協会(JGA)および栃木県鹿沼市と連携し、2025年11月に日本初となるR&A公認「コミュニティ・ゴルフ」ジュニア育成プログラムを導入。この後はインストラクターを育成して地元の小学校や市街地の施設に「ゴルフを出していく」活動を行っていく。こうした取り組みが授賞理由となった。
冒頭、鹿沼グループの福島範治・代表取締役社長に、JGJA会長の小川朗からJGJA大賞の記念の楯が贈られた。福島社長は「本日は名誉ある賞をちょうだいしありがとうございます。この賞を励みにし、またこの賞に恥じないように、コミュニティ・ゴルフをふくめゴルフの振興、地域の振興に役立てるように邁進していきたいと思います」とあいさつした。
表彰式に続いて、JGJAは特別セミナーを「コミュニティ・ゴルフの未来~2025年問題 解決への提言~」と題して開催した
福島社長に加え、松井正一・鹿沼市長、山中博史・JGA専務執行役が登壇。小川朗がMCを務め、コミュニティ・ゴルフについての詳細を掘り下げるとともに、会場に詰め掛けたJGJA会員や一般ゴルファーら45人とディスカッションなどを行った。
まず、松井氏が今回の取り組みに参画した鹿沼市について紹介した。昨年11月の体験会の実施で好評を得て「普及するといろいろなコミュニティができる。子供にもとてもいいと思った」と話した。
鹿沼市には12か所のゴルフ場があり、年間60万人が利用しているという。ゴルフを通じた町づくりに力を入れ、「ゴルフの町」とブランディングすることを考えており、その具体的な展開としてコミュニティ・ゴルフも入ってくるという。「小さいお子さんから高齢者まで、ゴルフを楽しむ入り口としてコミュニティ・ゴルフを体験する、体験する場を行政としてどれぐらいできるのかを考えていけたら」と話した。
その一環としてコミュニティ・ゴルフを検討し、地域イベントとして実施することになった。また、夏が酷暑になるということで屋内での実施も検討。「いろんなバリエーションを通じてコミュニティ・ゴルフを通じてゴルフの普及ができたらと考えています」という。官民連携でコミュニティができ、地域のつながり、地域のまとまりができてくることを目指している。
鹿沼市はゴルフ場利用税の交付金が全国14位で約2億円が交付されている。ゴルフ場数は栃木県は全国3位で、ゴルフ場密度(人口10万人当たり)は栃木県が全国1位になるという。栃木県はゴルフ練習場も78か所で全国12位だが、密度は全国1位で「その栃木県の中で2番目にゴルフ場が多い鹿沼市がゴルフの町と宣言していいのではと思う」と話した。
山中氏は、コミュニティ・ゴルフの導入の経緯を紹介。JGAはゴルファーの団体ということで、ゴルフを普及していくために、R&Aからゴルフ振興のための助成金を受けながら活動しており、昨年からコミュニティ・ゴルフに力を入れていく方針であるとした。
「子供に限ったことではなく、ゴルフとどう触れ合ってもらうかが世界共通の大きなテーマ。どこでも気軽のゴルフを通じて人と人をつなげよう、社会と社会、親同士、子供同士、学校、商業施設などをつなげようというのがコミュニティ・ゴルフの本質。地域と密着してやらなければならない。これをR&Aを中心に世界各地で取り組んでいるものです」と話した。
R&Aには148の加盟団体があり、全英オープンの利益を利用してゴルフ普及のための助成金を拠出しているといい、昨年は2万ポンド(約400万円)がJGAに支給されたという。今回のコミュニティ・ゴルフも、鹿沼グループのゴルフ場の一部をゴルフの普及振興に使うことで、鹿沼市、鹿沼グループのパイロット版として助成金を活用。今後も「JGAの事業として広めていきたい」と話した。
広めるにあたってチューターと呼ばれるR&Aが認定するインストラクターの養成が大事になる。JGA内にその大本となるナショナルチューターの資格者を出し、鹿沼グループで2日間のワークショップを行って10人のインストラクターを認定した。「求められるのはゴルフの技術ではなく、コミュニケーション能力、どうやってコミュニティ・ゴルフを楽しくさせるかの発想力。今後はプロゴルフ協会、女子プロゴルフ協会の会員にも浸透させて、ゴルフを楽しませるプログラムを提供できる人を増やして、コミュニティ・ゴルフを広めていきたい」と話した。
そうした思いを受けてコミュニティ・ゴルフの活動拠点となった鹿沼グループの福島氏は「重要と感じたのはコミュニティ・ゴルフの3つの価値観。寄り添えるエンパシィ、誰でも安心して参加できるインクルーシブ、3つ目はエンゲージメント、楽しく夢中になれるかどうか。3つの価値観を定義されています」という。
その中で最も大きなテーマが「楽しさ」で「グリップやスタンスもどんな形でもいいよというところから始まる」という。また、手作りの「ピッツアコンテスト」を実施し「ゴルフ場はゴルフをするだけの場所ではないというのがこれから大事。ゴルフを知らない親子が来て、触れ合って(ゴルフへの)第1ステップとしてのイベントでコラボレーションしました」と取り組みを紹介した。ゴルフ場での花火大会も行っているといい、まずはゴルフ場に来てもらうことを目指している。
3人の登壇者から、コミュニティ・ゴルフの概要などの説明を受け、会場では質疑応答が行われた。
特別セミナーの模様は、下記URLからご覧いただけます。












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