JGJAセミナー「女性ゴルファーの本音炸裂!!~“ゴルフ村”の常識はアップデートされている!?」

日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は3月8日、「ジャパンゴルフフェア(JGF)2024」が行われたパシフィコ横浜アネックスホールで「女性ゴルファーの本音炸裂!!~“ゴルフ村”の常識はアップデートされている!?」を開催した。

今回はセミナーに先立ち、ゴルフに対する女性の声を集めるため、JGJAとして初めて、外部の方に向けたアンケート調査を実施した。JGJA会員が、ゴルフをやっているかどうかにかかわらず、さまざまな分野の女性にSNSなどを通じてアンケートを呼び掛け、拡散する形で募集。567人の方から回答をいただいた。アンケート結果は以下の通り。

2024セミナー資料最終

会場は会員や一般の方など40~50人で埋まった。また、リモートでもライブで発信し、多くの方が参加した。

会場のスクリーンにデータ化した回答を映し出しながら、JGJA小川淳子理事の司会で、パネリスト3人から女性の本音を聞くとともに、会場に来たゴルフ業界の方々からも質問や意見を聞いた。

登壇したパネリストは、競技ゴルファーを代表して塩田美樹子さん(歯科医師)、アベレージゴルファーを代表して安藤雅子さん(手相家・運勢カウンセラー)、一度ゴルフから遠のきながらも近年開始した復活ゴルファーの磯部雅代さん(素肌美容家)の3人。

塩田さんは、10歳からゴルフを始め、12歳から競技に出場している。国体はじめ「出られる競技にはすべて出ました」という、根っからの競技ゴルファー。今でも、ゴルフと仕事の割合は「6:4」という。「刺激的なテーマでドキドキしています」とし「以前に比べて(ゴルフ界は)女性には優しくなってきていると思います」と話した。

磯部さんは「バブル世代で20代でゴルフを始めた」という。しかし、当時の「接待ゴルフ」に駆り出され「ミニスタカートをはいてこいといわれ、朝早く起きてなんのために、と思った。全然面白くなくてやめました」という経験を持っているそう。しかし、40代になって小料理屋で隣り合わせた年配の男性がゴルフしていた親友を亡くしてゴルフをしていないという話を聞いて、一緒にやろうとゴルフを再開したところ「ドはまりしてしまった」という。

安藤さんも20代からゴルフを始め「当時は(ゴルフをやっていると)親父ギャルとか言われたころです」という。年に数回いっているといい「1日がかりになってしまいますので、もう少し早く帰れるような工夫があったらいいんですが」と話した。

司会の小川理事がさまざまな問題点について3人に意見を聞く形で進行。またスクリーンではアンケートの結果が公表された。

議論について、ここでは一部をピックアップ。詳しくはセミナー全編動画をアップしますので、ご参照ください。

◆一緒にプレーする人について

塩田さん 一緒に競技に出る方と練習ラウンドというのが多いです。女性なのでちやほやしていただける(笑い)。

磯部さん 女性の仕事仲間とか。子供が生まれる前にゴルフをやっていた人が結構多いんですけど、ご主人がやっている人はむかつくそうです。(再開して)ご主人とやるようになるとうれしいとか。

安藤さん 時間が空いたら主人といきます。異業種のビジネスチームにあるゴルフ部の仲間といくこともあります。

◆レディースティーの問題

塩田さん 赤ティー(レディースティー)で回るのはクラブ選手権ぐらい。でも、アンケートを見て、なるほどなと。ちゃんと整備されていないところに赤ティーが置いてあることも多い。

磯部さん とってつけたような、バカにしているのかと思うぐらい前にあるとか。同じ白ティーからやって男性より飛んだら少し嫌かなと思うので、男性のプライドのために赤ティーがあるのかなと。

安藤さん 時間の中でやらないといけないときに、赤ティーまで走るということもあります。(前にあるのは)悪いことじゃないと思いますが、赤ティーというプレッシャーもあります。

◆出産・育児などでの中断から復帰するには

塩田さん 競技でも出産を経験している方はいます。子供が小さいとゴルフができない。行ったら「子供どうしたの?」と言われる。男性は言われないのに。競技の時だけでも託児所があればいいと思う。

磯部さん 再開するきっかけが問題。スクールに行き直そうとか。足(交通機関)の問題もあります。コンペでも復活や初めての方がいるときは、次に楽しく回れるような経験をしてもらうために、男性を1人いれるようにしています。

安藤さん 一生続けられる趣味を見つけたいと思うこと。女性だけでは行けないが、足の問題が解消されたら。

◆ウエアについて

塩田さん 競技は名門が多いので、派手にならないように注意しています。境目はスカートの丈。最近はだいぶウエアを選べるようになりました。

磯部さん 普段は紺黒白ぐらいしか着ないのにゴルフだと黄色とか。名門に行ったときに、友人がメンバーの女性からスカートが派手っぽいとかで「そんな格好は困ります」と言われたこともあります。

安藤さん ウエアは切実です。サイズ感とか。ズボンにオールゴムとかがない(笑い)。

小川理事 「若い女性に媚びをうるようなウエアばっかりつくるんじゃないといっておいて」という意見もありました。男性は若い、おじさん、競技者とかカテゴライズがいくつかあるけど、女性は「女性」というカテゴライズしかない。

パネルディスカッション後は、会場との質疑応答や意見交換を行い、1時間30分で終了した。

登壇したパネリストの本音に、会場に来たゴルフ業界の方々も参考になった様子。ゴルフ人口増などゴルフ業界浮揚には、これからゴルフを始めるかもしれない方も含めて女性ゴルファーの力は欠かせない。

今回、アンケートで集まった声は貴重な資料になることには間違いない。ゴルフ業界としても耳を傾けなければならないことはたくさんある。

 

 

 

 

1 個のコメント

  • 女性ということで甘えているグループとゴルフに真摯に向き合っている方とに分かれていてラウンドしていて素晴らしいと感動する反面いい加減にしろよと思えるグループ、ゴルフ界に限らないことでもありますがこの点をどのように捉えておられるのでしょうか 

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1959年北海道札幌市生まれ。札幌南高―北海道大学工学部卒。82年日刊スポーツ新聞社入社。同年から計7シーズン、ゴルフを取材した。プロ野球巨人、冬季・夏季五輪、大相撲なども担当。2012年、日刊スポーツ新聞社を退職、フリーに。
    著書に「ゴルフが消える日」(中公新書ラクレ)、「ビジネス教養としてのゴルフ」(共同執筆、KADOKAWA)
    日本プロゴルフ殿堂、国際ジュニアゴルフ育成協会のオフィシャルライターでHPなどに執筆。東洋経済オンラインでコラム「ゴルフとおカネの切っても切れない関係」を担当。趣味で「行ってみました世界遺産」(https://世界遺産行こう.com/ )を公開中。
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