ゴルフ場は新型コロナウィルス感染源と対極

「高齢者ほど危ないと言われるけど、家に籠っているとますます憂鬱になっちゃうからゴルフに来たんだよ。ゴルフ場は広々として風通しも良いし。車で連れと一緒に来たから、行き帰りで感染する恐れもないからね」

新型コロナウィルスの日本国内での感染者数が増え続け、全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に対して春休みまで臨時休校が要請されている中、3月3日に千葉県のゴルフ場にゴルフに出掛けた。
予約した当時はまだ深刻な状況にはなっていなかったが、前週の29日に臨時休校が要請されるや否や、一緒に行くことになっている人から「不要不急の外出は控えるようにと言われていますが、どうします?」とメールがあった。

同じ29日には茨城県のゴルフ場が2月19日に来場したゴルファーが新型コロナウィルスに感染したことがホームページ上で公表された。また、東京都最大級の練習場であるロッテ葛西ゴルフが、「大規模な感染リスクがあることを勘案し」(ホームページより)2月29日~3月15日の期間を臨時休業とした。

そのような事態を見聞きした直後のゴルフをどうするか?メール相手には、「ここ最近ずっと家の中にいたので、新型コロナウィルスのことを考えれば自粛するのが良いのでしょうが、今回は車で行くので感染の恐れはないですし、仕事柄、この時期にどういう人たちがどれだけプレーしているのか確認もしてみたいので、私としては行きたいです。もちろん、不安があるのならば、キャンセルしても構いません」と伝えた。

実は、前週の2月26日にもゴルフの約束があったのだが、このゴルフは東京都を通って行かなければならないこともあって、電車+クラブバスを利用する予定だった。当然、キャディーバッグは往復宅急便でコースに送ったが、行きも帰りも通勤や通学時間帯と重なる。まだ臨時休校は要請されていなかったが、都内に通勤している知人に訊いても電車内はかなり混雑しているらしいし、何より狭いクラブバスは狭い空間なので、同行者も私も高齢者であり、中止することにした。

そういった経緯もあり、今回は車利用なので行きたい旨を伝えたのだが、メール相手も了承してくれて計画は実行することになった。コースに着いてみると、思っていた以上に駐車場には多くの車が停まっている。チェックインして表に出ると、練習グリーンにもアプローチ練習場にも5~6人のゴルファーがいる。通常とまったく変わらない光景だ。

そして、スタートホールで待つ間、後ろの組の二人組の男性から聞いたのが、冒頭の言葉だ。確かに、ゴルフ場は広々として空気の淀みなどまったくない。スポーツジムなどと違って、それぞれが自分のクラブでプレーする。施設内の同じものを共同で使うことはない。トイレにも除菌液がある。クラブハウス内は天井が高く、ロッカールームへも金属ノブ付きのドアはない。外への出入り口は自動ドアーになっている。レストランも各テーブル間が広い。
昼食時に見ていたら、午後のスタートに向かって席を立った人たちのテーブルは、こういう時期でもあるかもしれないが、念入りに除菌のためしっかりと拭いている。

ゴルフ場は、狭い場所で人が密集して同じものを使用したり共有したり取り分けたりするところとは正反対に位置するところであり、今の日本のゴルフ事情からは、高齢者が若年層から感染させられる場所でもない。
今回、スタートホールに向かって連らなっている乗用カートを見ると、積んでいるキャディーバッグは2つというのが多かった。この時期だからこそ、夫婦や知人同士で感染の心配がほぼないゴルフ場で体を動かしてストレスを解消しようとしている。

いち早く、今回の新型コロナウィルスの問題が収束することを願うが、感染のリスクを懸念して気持ちも体も萎縮させているより、広々として空気の淀みのないゴルフ場で心身ともリラックスしていただきたいし、私自身、この時期だからこそ、プレーのチャンスを増やしたいと思っている。

2 件のコメント

  • 外出を自粛しろと言われながらも予約しているゴルフは予定通りラウンドしている私です、家に籠もっている方が病気になりそうですから…
    有名ゴルフ場は案外ラウンドしている人で賑わっているのにビックリ!
    こんな時こそゴルフしてリフレッシュしたいですね…

  • 私はゴルフ場の 従業員です
    昨日 来場された お客さまから レストランに 行かれ 窓を 開けて換気してない事に クレームを 受けました
    レストランは 窓を 開けると 虫が 入って来る事を考え 窓は 開けられない 考えです
    コロナ対策として 窓を 開け 虫が いる レストランでの お食事は 仕方ないと お客様は 思ってくださる でしょうか?
    難しい ところです
    ご意見が あれば 聞かせてください

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    ABOUTこの記事をかいた人

    12歳からゴルフを始め、「ゴルフの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」との想いから、ゴルフ雑誌の編集記者に。1981年からはフリーのライターとして活動。数多くの雑誌や単行本、DVDの制作に関わる。1998年に第1回JGJA論文大賞準大賞受賞。
    シニアツアー活躍中の初見充宣プロは実弟。