2019年の全米プロでメジャー4勝目をあげたブルックス・ケプカ(29歳)。
メジャー出場8試合で驚異の5割勝率となります。フロリダ州立大学を卒業後は海を渡り、欧州の下部ツアーで腕を磨きました。2014年の「トルコ航空オープン」で欧州ツアー初優勝。同年からは米ツアーにも積極的に参戦し、15年の「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」でツアー初勝利を果たします。
17年の「全米オープン」でメジャー初制覇、18年には史上7人目となる全米オープン連覇を達成しました。 日本ツアーでも16年、17年と「ダンロップフェニックス」で連覇を飾るなど、日本のゴルフファンにも知られた存在となっています。平均300ヤードを超える飛距離が最大の武器。
今年のベスページで開催された全米プロでは、あまりの強さから辛辣なヤジをニューヨーカーからの投げかけられました。ロープ内を一緒に歩いていると、大きな声でギャラリー達が「D・J! D・J!」ケプカに叫びます。そこに居ないダスティン・ジョンソンを応援する声を、ケプカに対してのヤジとして飛んでいました。
11番から4連続ボギーを打ち、2位のダスティン・ジョンソンに1打差に詰め寄られました。「ヤジを糧に15番から冷静になることができた」と言っているように、土壇場でのメンタル面での強さが光りました。
ケプカのスイングの特徴は、広めのスタンスから上半身を中心にアップライトな軌道のゴルフスイングです。
ドライバーでもアイアン同様にハンドファーストのインパクトをしています。パワーがあるからこその、飛んで曲がらない、D・Jやジョンラームなどに見られる時流のスイングと言えます。
タフなセッティングになるほど実力を発揮するのも頷けます。今後も「メジャー男」から目が離せまん。
日本プロゴルフ協会・A級ティーチングプロ
大東 将啓(オオヒガシ マサヒロ)
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