プロゴルファーに求められるファンサービスの改善

【この記事は2020-2-03に大西久光ブログに掲載したものを転載しております】

近年のスポーツはTVなどを通じて、観戦する人が増えたようだ。

以前から続く大相撲、プロ野球に加えて、サッカーファンも増えた。
更に、ラグビーのトムソン(37)の引退試合にも関心が高かった。

不祥事を乗り越えた桃田賢斗(25)の世界的活躍や自動車事故にも関心が高い。
卓球の張本智和(16)の活躍を脅かす選手が出てきたことも凄い。

陸上100mで桐生祥秀(24)が10秒の壁を破ったが、更にサニブラウン(21)が9.97の記録で破り、更に3名も彼らを脅かす選手がいる陸上も面白い。
冬季にはスキージャンプの高梨沙羅、小林陵侑も見たい。

更に大相撲では徳勝龍(33)が幕尻17枚目で優勝した快挙もさることながら、そのインタビューでの観客サービスがすごかった。
場内の観客が泣いたり笑ったり。
優勝を意識するだけでなく、インタビューの練習もしていたとのこと。

これら人気に共通することはそれぞれの選手がファン目線を意識していることではないか。

プロゴルファーはどうか?

昨年メジャーに勝ち、その人柄から爆発的な人気を得た渋野日奈子(21)、ZOZOで来日し、見事米国ツアー82勝の最高記録に並んだ
タイガー(44)の素晴らしい活躍、石川の3勝に関心が集まった。

渋野、タイガー、石川ともにファンに喜んで貰おうとしているし、ファンもそれを受け取っている。

私がゴルフトーナメントに関わりだして、もう50年近くなるが、その頃のスポーツといえば、大相撲とプロ野球ぐらいで、現在のように多くの「見せるスポーツ」はなかった。

過去には色々問題のあった大相撲も今では「ガチンコ相撲」が多くなり、最終日に7勝7敗同士の対決など、興味ある取組が多くなった。

一番変わったのは徳勝龍のようにファンに喜んで貰おうとする力士が出てきたことだ。

最近ではネットで砂かぶりのチケットを買えるし、人気力士と写真を撮ることも可能だそうだ。

ゴルフは観客と選手が接近できるスポーツだから、選手が観客にサービスできるチャンスが多い。

ゴルフでは選手のプレーを邪魔しないことは当然でありつつも観客への対応には一工夫ほしい。

「お静かに!」「写真は撮らないで!」など見に来てくれた観客に行き過ぎた注意ではなく、「見せるゴルフ」として、観客に喜んで貰えるような運営に変えてほしい。
これらを改善するためにはプレーする選手が意識を変える以外に方法はない。

森林の中、美しい芝生の上で老若男女の誰もが楽しめるゴルフを社会から認められるように、プロゴルファーが先頭に立ってリードして貰いたいと念願している。

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ABOUTこの記事をかいた人

1937年2月10日、兵庫県西宮市生まれ
1995年 関西学院大学商学部に入学。大学時代ゴルフ部キャプテンとして関西リーグ戦に優勝。
1959年 関西学院大学を卒業し㈱日本ダンロップ(現:住友ゴム工業㈱)に入社。
ゴルフボールの販売推進を第一歩に、ゴルフ用品の商品開発に従事するなど、ゴルフビジネス一途に専従する。
1973年 ㈱ダンロップスポーツエンタープライズの創設と同時にゼネラルマネージャーとして出向。
1975年 同社取締役就任、1982年 同社常務取締役就任。
1986年 住友ゴム工業㈱及び㈱日本ダンロップに帰属し、スポーツ用品副事業部長。1988年 取締役
スポーツ事業部長。1991年住友ゴム工業㈱常務取締役に就任。
1994年 ㈱ダンロップ スポーツ エンタープライズ代表取締役副社長。
1998年 同社代表取締役社長に就任。
住友ゴム工業およびダンロップスポーツエンタープライズ在籍中、トーナメントディレクターとして約300のプロゴルフトーナメント、テレビマッチやゴルフレッスン番組など約600本を企画運営する。1973年よりテレビ解説を始め、約350本のTVマッチ及びダンロップ
フェニックストーナメントなど約150本以上のトーナメント解説を行う。
ゴルフトーナメント、ゴルフイベントのプロデュースを行う事で、ゴルフコース設計の重要性を認識し、ゴルフ場設計にも関わる。
1999年 住友ゴム工業㈱および㈱ダンロップスポーツエンタープライズを退職退任
㈱ターゲットパートナーを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。
現在の主な役職
公益社団法人 ゴルフ緑化促進会 理事長(2007年 就任)
日本ゴルフ関連団体協議会 常任理事(2007年 就任)
NPO法人 日本芝草研究開発機構 副理事長(2008年 就任)
㈱サイプレスクラブ 代表取締役社長(2003年 就任)
南部富士㈱ 取締役(2002年 就任)
ゴールドウイン開発㈱ 顧問(2006年 就任)
ゴールデンバレーゴルフ倶楽部 評議員、理事、キャプテン(2008年 就任)
千刈カンツリー倶楽部 アドバイザー(2014年 就任)
サンコー72カントリークラブ 顧問 (2014年 就任)
魚津国際カントリークラブ 顧問 (2015年 就任)
メモリアルトーナメント・キャプテンズクラブ(USA) メンバー(1985年 就任)
主な著書
Golf World & Nippon(2009年5月)
温故知新(2006年6月)
ゴルフ雑記帖(2000年10月)
青木功の諦めないで自分を変えろ(1998年3月)
ゴルフボール-その飛びの秘密(1986年12月)