今週月曜日、ダンロップスポーツの人気ブランド、ゼクシオから10代目となるゼクシオ テンが発表された。
ここ数年メーカーの新製品発表会は展示会と合わせて行われるケースも増えるなど縮小傾向にある中、中嶋常幸、横峯さくらをはじめ、今シーズン初優勝を飾った青木瀬令奈や大堀裕次郎が登場するなど豪華に行われた。
ゼクシオと言えば2000年の発表以降、そのやさしさと飛距離性能で多くのアマチュアが手にする人気ブランドで。
また横峯さくらがデビュー以降ずっと愛用、2009年に賞金女王に輝いた際にも使用していたなどプロもアマチュアも使えるモデルとして幅広いレベルのゴルファーに愛用されている。
横峯さくらはゼクシオのクラブに対してずっと一緒に戦ってきた「相棒」という表現を使い、その信頼性を語った。
今回の10代目でも打ちやすさ、飛距離性能、打った時の心地良い打音などの爽快感に拘ったクラブになっている。
ゼクシオブランドの魅力と言えばやはりその飛距離だが、ヘッドやシャフト、グリップなどの性能はもちろん、ユーザーのスイングに合わせて最大限の飛距離が発揮できるようにと設計されている。
そして今回は「芯を高める×芯に集める。」をテーマに前作よりもさらにスイートスポットを拡げることに成功。
加えてインパクト時にフェースボディーが変形しやすい構造となっており、ボールのさらなる初速の速さも実現している。
加えてゴルファーのスイング解析を行い、スイング中の負荷を減らすためにヘッドとシャフトの重さ、バランスの見直したことにより、アマチュアゴルファーのテストを行った際には芯でヒットする確率が59%から73%まで上がった。
これはドライバーの飛距離で平均5ヤードアップになるという。
多くのクラブが飛距離性能をアピールしているが、実際はヘッドの反発係数に対するルール規制もあり大幅な進化というのが難しい中、平均で飛距離が伸びるというのは実に興味深いアピールである。
アイアンも同じコンセプトで作られているのだが、最近ではその流れが緩やかになっていたように思っていた前作からのストロングロフト化が採用されている。
以前のモデルより低重心で上がりやすくなり、同じ番手で同じような高弾道が得られるということ。
この点に関してはウェッジ類など下の番手との組み合わせが気になるが、ゼクシオ テンの販売に合わせ、いくつかの店頭では隣に同社ブランドであるクリーブランドのウェッジの売り場を設置。
ユーザー個々に合うセッティングを提案していくという。
長期に渡りゴルフクラブのトレンドを作ってきたゼクシオブランド。
今作でのシャフトのさらなる軽量化、アップライトでつかまりの良いヘッド、アイアンのストロングロフト化が他メーカーのクラブにどのような影響を与えるのかも大きな注目だ。
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