今年から会場をパシフィコ横浜に、開催日も2月から3月に移し実施されたジャパンゴルフフェア。
56,000人を超える過去最高の来場者を記録し盛況のうちに終了した。
日本ゴルフジャーナリスト協会では初日に日本プロゴルフ協会(PGA)に倉本昌弘会長、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の大西久光副会長、日本ゴルフ協会(JGA)の山中博史専務理事を招いての記者発表会を開催。
各々の団体での取り組みについて語ってもらった。
最初は就任3年目となるPGAの倉本会長からこれまでの取り組みと成果が報告された。
ゴルファー人口が予想以上の早さで右肩下がりの厳しい状況の中、現在取り組んでいるプログラム進捗が説明された。
「練習場だけでなく実践的なコースでのレッスンが受けられる」をコンセプトに始まったPGAゴルフアカデミー。こちらは実施した太平洋クラブ益子、東条の森カントリークラブとも都心部からのコースへのアクセスが悪いものの約100名の生徒が集まったと、既存ゴルファーへの取り組みに関しては需要の高さがある事が見えてきたという。
一方、未経験者や初心者の方に向けたでPGAデビュープログラムでは告知を始め会員獲得に苦戦している状況とのことで、ゴルフ用品協会との協力など今後の施策を考えているという。
ゴルフ業界全体の悩みである新規ゴルファーの獲得への取り組みということで今後の動向に注目したい。
二人目のJGTO大西久光副会長からは改めて18年前にツアー機構としてPGAから独立した経緯。
昨年、青木会長に変わって選手がトーナメント会場でのギャラリーへの対応についての変化などが語られた。
また下部ツアーも含めてのツアーの仕組みに対する改革案を検討しているとのこと。
長年ゴルフ業界で幅広い活躍をされてきた大西副会長のアメリカ、ヨーロッパとは違う日本独自の仕組みを目指すという言葉に期待したい。
最後に登壇されたJGA山中氏からは開催まで残り3年余りになり話題になっているオリンピック問題。
JGAが主催するナショナルオープン3試合に関して、加えてここまでJGAが実施しているアマチュア育成についての紹介がされた。
今回の記者発表会で印象的だったのが各代表も他の協会との連携を強調していたことである。
ゴルフ業界には17もの団体が存在している。
もう何年も話されていることだが役割が細分化していることでゴルフ業界自体の発展、改善が遅れているのは各団体の代表とも危機感を持っている印象だった
今回もPGAとJGTOが再び手を組みトーナメントを盛り上げよう、PGAとJGAとでナショナルチームに選ばれるような強いジュニアだけでなく、ジュニアゴルフ界全体を考えて行くべきなどの話しが出た。
ゴルフジャーナリスト協会では今回のような各団体でそれぞれの問題を共有する場を引き続き設けて、協力し合うきっかけを作っていきたい。と考えている。
コメントを残す