8月5日開催、JGJA記事の書き方勉強会レポート

日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は5日、東京都内で小川副会長を講師として、「この記事が危ない!トラブルにならない記事の書き方」をテーマに勉強会を行った。
当日は協会会員メンバーはじめゴルフ関係者ら計11名が参加した。

はじめに小川副会長が「SNSをはじめ誰もが簡単に情報発信ができる現在だからこそ、文章を書く際に確認しておきたいことがある」と、本会の趣旨を説明。

次に、小川副会長から自身が携わった訴訟案件を例に、事実誤認、著作権問題、実名報道関連についての注意点が語られた。政治家と作家の間で争われた著作権問題では、作家側が引用した箇所とその内容に加え、裁判の経過を説明。「引用元を記載するだけではなく、内容がきわどい場合には、可能であれば書いた本人に連絡することをお勧めします」と引用をする際、場合によっては著者や版元に了解を取ることもあることが明かされた。

続いて、文章を書く際に必ず行うべき数字、固有名詞の確認など12に及ぶ気をつけるべき項目が紹介され、どのようにすれば訴えられないかについて、説明された。小川副会長は「インターネットなど情報があふれている時代だからこそ正しい情報の発信が求められます」とも述べた。

また、杉原輝雄プロへのはじめての取材を振り返り、「杉原さんは約束の30分前に来るというのを他の記者から聞いて早めに現地に行っていました。もし杉原さんを待たせる状況になっていたら、申し訳なくてとてもじゃないが、自分のペースでインタビューすることはできなかったと思います。皆さんも予定時間より早く現場に行くようにしましょう」と、取材時の留意事項が語られた。

また、訴えられない記事の書き方として、誤報が原因で人気スポーツチームから過去に取材拒否をされたメディアを事例に、『噂話を記事にしない』、『裏取りは3ヶ所から』、『思い込みが一番怖い』と心に留めておくべき3つの項目とともに、正確な情報収集の重要性を呼びかけた。

次にワークアウトとして、参加者は15分の制限時間の中、本日の勉強会をテーマに400字で記事を作成。勉強会を通じて学んだことを実際に書くことで確認した。限られた時間での記事作成に「厳しい。間に合わない」などの声が聞かれ、苦痛の表情を浮かべる者もいたが、多くの参加者が制限時間内に書き上げた。

最後は参加者が執筆した作品を小川副会長が添削。各々の個性溢れる原稿に、会場からは「このような切り口があるのか」、「その表現は思い浮かばなかった」などの声が上がった。

小川副会長からは各記事の良かった点と修正点が伝えられ、より読みやすい文章の書き方に関して、アドバイスが送られた。

今後もJGJAでは会員の知識、技術向上のため、このような勉強会を定期的に開催していく予定だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

1981年7月12日生まれ
平成18年5月~平成20年11月イーゴルフ株式会社 携帯サイトでのコラム執筆。メールマガジンでのゴルフ場紹介コラム。提携先雑誌「GolfStyle」ホームページでのコラム執筆。提携先のゴルフ専門サイト「GolferWeb」でのコラム執筆。
平成20年12月~平成21年4月株式会社ゴルフトゥデイ ゴルフトゥデイ主催の大会ページ、ドライバーカタログなどを担当
平成21年5月株式会社ベンチャーリパブリック(現オセニック株式会社)新製品の紹介やトーナメント記事に関するブログ記事を執筆。ゴルフクラブ、ボールの選び方コンテンツ記事の執筆。