ゴルフコンペの前日、あなたはどんな過ごし方してますか?

【 GOLF・スケッチブック 】
記事はゴルフの諸事雑事を書いています

いよいよ猛暑の夏が過ぎ、秋のゴルフシーズン開幕だ。コンペの前日など、久しぶりとあって、子どもの遠足のようにソワソワウキウキ、クラブを磨いてみたり、ボールに印を付けるなど余念がない我々・・・。プロゴルファーはどんなことをやっているかと、ふと頭をよぎった。

こうした我々アベレージゴルファーに参考となる事例を見つけたのでご紹介しよう。ベン・ホーガンといえば、「モダンゴルフ」の著者として我々の知る米プロゴルファーであるが、グランドスラムを達成し、年間メジャー大会3勝という偉業を成し遂げた人。(タイガー・ウッズは2000年に同じ3勝と上げ、その翌年の最初のメジャーも勝ち取った。しかし同年の連続4勝ではなかったため、グランドスラムとは認定されず“タイガー・スラム”と呼ばれた。)

ベン・ホーガンは、4日間のメジャー・トーナメントの前夜には、チョークを手に取って、各ホールのコース・レイアウトを1ホールずつ黒板に描き、どこに打ったらいいか最適な場所に印を付けていく。そしてホールをティショットからホールアウトまで、プレーしている自分の映像を思い描き、それが終わると次のホールに移る。こうして18ホールを頭でプレーし、納得すると床に就いた、といわれる。

こうした前夜の行動を4日間続けたそうで、修正点はどこか、天気予報による影響に応じてクラブ選択やコース戦略を立て直して、プレーに臨むことを繰り返したそうだ。
タイガー・ウッズもよく晴天の時、慈雨の時の戦略を練りながら眠りにつく、といわれる。優れたゴルファーは共通した習慣を持っているようにみえる。

さあ!これに対して我々はどうか。コンペ開催のゴルフ場メンバーであれば、コース戦略やコースマネジメントを思い道理に描き切ることはできても、そうでない人は、なかなか難しい。多少ネットでコース・レイアウトを知り、どんなコースかを把握する程度である。もちろん各人のゴルフレベルにもよると思うが・・・。

また逆にプレーが済んだ後、18ホール振り返って、1ホールからボールを打ったクラブの順番をしっかり記憶しているだろうか。時々友人に聞いてみると、大方が記憶曖昧である。覚えていない人が結構多い。シングルクラスになると、コースマネジメントが要求されるのでしっかり把握しているようだ。

ベン・ホーガンやタイガー・ウッズなどの優れたゴルファーに学ぶところは、スイングやマネジメントばかりでなく、こうしたプレーの事前準備にも大きなポイントがあり、またプレー後も18ホールを振り返る習慣もありそうだ。先人からゴルフのいろいろを学ぶことが多いが、自身のプレーする楽しみの中から得るものも多い。

「人生は誰でも四つの記念すべき日がある。誕生日の日、婚約の日、結婚式の日、死亡の日である。だがゴルファーにはもうひとつこれに加える日がある。それははじめて100を切った日だ。」ゴルフ・イラストレイテッドの主筆リューイス・ブラウンの言葉という(摂津茂和著「不滅のゴルフ名言集➂」より)。これからコンペに臨むゴルファー諸君、目標を達成する記念すべき日を求めて、先人の習慣を我がものとして臨もうではないか。

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ABOUTこの記事をかいた人

■1941年東京生まれ。東海大学文学部広報メディア学科卒。
■1965年 FM東海(FM東京の前身)に入局。
■1970年FM東京開局と同時に入社。放送営業、番組制作、イベント事業、経営企画室など各部署を経験する。
■1991年FM東京の衛星波、株式会社ミュージックバード放送開始と同時に移籍、受信機開発、番組編成、契約営業の各部署を担当、取締役営業部長としてコミュニティFM放送再送信事業部を設立し、新たな事業展開に携わる。
■2001年株式会社FMサウンズ(ラジオ番組制作会社=FM東京関連会社)の社長に就任、「TFMパーソナリティカレッジ」など開設。
■2005年ミュージックバード顧問、FM戸塚の顧問として後進の指導に当たる。コーディネーターとして関わったコミュニティFM放送局は50局以上。
■2010年「コミュニティFM進化論」を出版、話題となる。現在、ミュージックバードの顧問、FM戸塚の顧問はじめ、放送ライターとして、ラジオの現状を様々な形で発表している。放送界の賞:ギャラクシー賞のラジオ部門選考委員。ゴルフ活動TFM勤務時代、生ワイド番組でゴルフ情報コーナーを企画し、FM放送に新風を送り込む。FM戸塚をキィー局として近隣7FM局とネットワークを組み、番組「松井幸二のゴルフパラダイス」を3年間放送。ゲストにゴルフ業界人百数十人をゲストに招き、ゴルフの楽しさ、ゴルフマナーの普及などをテーマとして取り上げる。ゴルフ歴40年。浜野ゴルフ倶楽部会員。