モデル顔負けのスタイルと美貌。超ミニスカートにノースリーブのウエア。韓国のセクシークイーン「アン・シネ」(Shin-Ae Ahn=安信愛)が日本初上陸。女子ツアーは連日1万人超のギャラリーが押しかける騒ぎになりました。国内女子の今季メジャー第1戦にさっそうと登場した26歳の韓流美女・アン。プロ転向10年目、韓国女子ツアーでは3勝の実績で昨秋初めて日本のQT(予選会)に挑戦。最終45位で日本での出場チャンスをつかみました。イ・ボミ、アン・ソンジュ、申ジエ、キム・ハヌルら、すでに日本ツアーでもおなじみの韓国パワーに、新たに強烈なニュースターの参入です。日本初戦のサロンパス杯では カットラインぎりぎりで予選を通過、最終的には41位タイのデビュー戦になりましたが、彼女が出場する今後の試合は、日本選手もあおられる大フィバー間違いなしでしょう。4万人超のギャラリーを魅了したセクシーフィーバーを制したのは、通算9アンダーでツアー2週連続V、国内メジャー2連勝のスマイル・クイーン、キム・ハヌル(28=韓国)でした。(ワールドレディス・サロンパス杯=茨城・茨城GC西コース=5月4~7日)
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″セクシーダイナマイト〝とも呼ばれる美貌のアン・シネが、日本ツアーにデビューするとあって、サロンパス杯は開幕前からメディアは大騒ぎ。新聞紙面やネットを賑わし、ゴルフ雑誌ではアン特集を組むなどソワソワ、ソワソワ。大型連休中の開催で、サロンパス杯が行われた茨城GC最寄りのTX「みらい平」駅は、ギャラリーバスの運行に合わせて、普段は止まらない快速を大会中臨時停車させる特別措置をとりました。好天にも恵まれた初日(5月4日)は、日本女子ツアー最多となる1万3097人を動員。コース内はムンムンする熱気。連日の大盛況で、4日間累計では大会新記録の4万1484人。集客面でも大きな効果をもたらしました。
そんな人気爆発のアン・シネは、どんなプレーヤーなのでしょうか。まずご本人の説明によれば「今回、米ツアーから出場したレキシー・トンプソンみたいに、私は飛距離が出るわけではないので、正確なショットや一つ一つ几帳面に打っていくプレースタイルをみなさんに見てもらいたい」と、自分のゴルフを分析。確かに、1メートル65、53キロの体からは華麗なスイングは身につけていますが、見た目でもパワフルな印象はありません。茨城GC西コースについてもアンは「両側から林が迫っていてコースは狭く感じる。グリーンも小さいので注意深くプレーしないといけない。自分には向いているコースだと思う」 とコメントしていました。
韓国ツアーでは通算3勝。賞金ランクでは10年の3位が最高位。15年には5年ぶりの優勝もしていますが、昨年は賞金ランク53位と、トップ10にもあまり入れていない低調な成績しか残していません。日本ツアー初日は、膝上30㌢、黒のミニスカに白のシャツとハイソックス。2日目はピンク系のノースリーブに、やはり超ミニスカ・・でセクシースマイルを振りまきましたが、初日はバーディ一つしか取れず、4ボギーを叩いて75。53位と出遅れて苦しい展開に。「日本初めての試合で、本当に緊張してドキドキしました。ルーキーになった気分でした」と。2日目も大ギャラリーに囲まれてボギー先行でスコアを伸ばせず、予選落ちのラインをさまよい続けました。大詰17番(パー5)で2.5㍍の貴重なバーディーパットをねじ込んで生き返り、74としてカットギリギリの5オーバー、58位で予選を通過。週末にテレビ放映を予定していた日本テレビ関係者もほっと胸をなで下ろしていました。
赤で統一した3日目は、ようやく2つ伸ばす70で32位まで順位を挙げましたが、そこまで。イ・ボミ、金田久美子と同組で美女対決となった最終日は、大ギャラリーを引き連れて上位進出をはかりましたが、75でまた後退。通算6オーバーの41位タイで日本初戦は終わりました。
ぞろぞろとアンについてロープ際を歩いたギャラリーには拍手が湧くたびに「ありがとうございます」と、覚えた日本語で笑顔を振りまき、プレー後にはハウス前に長蛇の列を作ったファンに、初日だけで約500人。4日間では数千人にサインのサービスする愛嬌もふりまきました。
★大フィーバーの中で日本初戦を終えたアン・シネのコメント
「素晴らしい思い出になりました。日本では新人なので、最終日は初心を忘れずという気持ちで学生風(パステルピンクの長袖シャツにブルーとピンクのミニスカート)のウエアを着ました。キム(ハヌル)から自然にリラックスして、と開幕前にアドバイスされていましたが、それを忘れずにこれからもやりたい。幸せな4日間でした」
韓国・ソウル生まれですが、幼少のころ家族とニュージーランドに移住。中学時代にはニュージーランド代表に選出去れたこともあります。英語は堪能で、これからは「日本語を学びたい」といっています。日本の「QT45位」では、今季限られた試合しか出られません。現在決まっている日本での今後の試合は次週「ほけんの窓口(5月12~14日=福岡CC和白)に、アース・モンダミン(6月22~25日=千葉・カメリアヒルズ)、ニッポンハム(7月7~9日=北海道アンビックス函館)、大東建託(7月27~30日=山梨・鳴沢)。「シーズンで8試合ぐらいしか出られない」(アン・シネ)ことから、今季は韓国ツアーとのかけもち出場になりそう。「今年はぜひシード権を取って、来年も日本でプレーしたい」(アン)と″日本定住〝の願望を持っています。
戦う前から人気は爆発。日本の男性ファンのハートをわしづかみにして旋風を起こしたアンですが、これからはイ・ボミのようにゴルフの実力も備わらないと人気も尻すぼみになるでしょう。デビュー戦で見る限りではパッティングに不安を残したアンちゃん。″悩殺〝だけで終わらないで欲しいものです。
【この記事は2017-5-8 ゴルフ会員権売買の老舗 (株)桜ゴルフ『児島宏のグリーン見聞記』に掲載したものを転載しております】
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