日本ゴルフ100年祭記念論文受賞作品決定

最優秀賞はジュニア問題とゴルフ利用税問題を鋭く指摘した阿部鉄午郎氏

応募総数120作。様々な問題を提起する力作の中から最終投票で受賞作品が決定
去る7月3日、当協会事務局会議室において「日本ゴルフ100年祭記念論文」の表彰式が行われた。最優秀賞に輝いたのは、阿部鉄午郎氏。ジュニアゴルフイベントにおいてもゴルフ場利用税が課せられる我が国ゴルフ界の憂鬱をベースに、ゴルフ界発展のための具体論を展開した作品での受賞であった。この他優秀賞3名が選出されたが、1回の選考委員会では結論が出ず、日を改めて最終選考委員会の開催を余儀なくされるほど、上位作品は甲乙付けがたい力作ばかりで、最後は投票によって最優秀賞と優秀賞の決定に至った。今回各賞受賞4作品の他、ゴルフ界に山積するテーマごとに、特に興味深い作品を掲載することにした。また合わせて当協会会長であり選考委員会座長を務めた土井新吉による総評を掲載。応募を頂いた皆様には深く感謝するとともに、日本のゴルフを真剣に考えるゴルファーが存在すること自体に、一 筋の光を見た思いである。

最優秀賞 阿部 鉄午郎
1942年生まれ ゴルフ歴25年
美野里ゴルフ倶楽部 支配人
応募動機:最近ゴルフに関してあまり気分のいい話がなく、忸怩たる思いをしていました。長年お世話になっているゴルフ界のために現場の小さな声を聞いてもらえればと思い応募しました。優秀賞 後藤 順
1953年生まれ
自由業
応募動機:「贅沢」なスポーツとして、狭いこの国にとっては不向きなものではないかと、以前からゴルフに対して疑問があり、今回応募しました。

優秀賞 斎藤 良雄
1944年生まれ ゴルフ歴30年
著述業
応募動機:友利勝良プロの欧州ツアー取材中、ドイツのゴルフ場のクラブハウスで結婚披露パーティーが行われたのを見て、「日本でもいろいろな試みがあったのに、バブルの崩壊とともに吹き飛んだ」と思い、再取材をしたのがきっかけで今回応募に踏み切りました。

優秀賞 松浦 需一
1946年生まれ ゴルフ歴20年
広告・編集プロダクション(株)ジュ勤務
応募動機:ゴルフが衰退の傾向にあるのを寂しく感じていました。今までも提言したいことはたくさんありましたが、それを訴える場を知りませんでした。今回、募集告知を雑誌で見て、自分の感じるところを書けるチャンスと思い応募しました。
順不同