ゴルフの適正料金について

社団法人日本パブリックゴルフ場事業協会 事務局長 勝田武男

本来ゴルフというスポーツが野球のように平坦な土地に四つのベースがあり、このフィールドでゲームを楽しむのであれば、所在地や付帯施設が変わったとしても利用料には大差がなく、一応のワンゲームをエンジョイするための適正料金というものが算出できないことはないと思います。しかし、ゴルフ場の場合、限られた広さを如何にすればプレーヤーが日頃鍛えたテクニックを最大限に発揮できるかを念頭に、コースデザイナーがコンセプトを織り込みながら造形していくので、適正料金というものを画一的に設定することは困難と思われます。
ゴルフ料金の場合「満足料金」という表現がベスト。人間に個性があり、顔や体型が違うように、ゴルフ場の料金も画一的でなくても良いのではないでしょうか。
昨今のゴルファーは料金が「高い」「安い」という事実をプレーの第一条件にしているとの噂を聞きます。自分(達)がプレーをする日を決め、複数のコースに料金の問い合わせをし、予約締切日ギリギリまで交渉を続けて一番安いコースを決めるらしい。これも一つの選択肢ではありますが、なんだかゴルフというスポーツを楽しめても夢がないような気がしてなりません。