片山晋呉のツアー通算31勝目となる優勝で幕を閉じたISPSハンダマッチプレー選手権。
トーナメントの翌日、会場の浜野ゴルフクラブで決勝当日と同じピンポジションでのプレーできるというので、JGJA会員で同クラブのメンバーである紺野氏とラウンドした。
そこで感じたトーナメントコースの難しさについてリポートしたい。
先ずは優勝した片山晋呉が絶賛したフェアウェイのコンディション。
トーナメント中継を見ていると硬く、転がるイメージが強いが、芝付きが素晴らしく思っているよりもランが出ず、他のコースでの通常のラウンドと大きな違いを感じなかった。
一方で大きな違いがあったのがラフ。
メジャー大会の時ほど深くはないが、脱出には苦労させられた。
トーナメント中継などで「ラフに入れると1ショットペナルティー」という解説者のコメントを耳にしたことがあると思うが、場所によってはウェッジで50ヤードから60ヤード先に出すのがやっと。
季節によってラフの状況は異なるが9月上旬の大会ということもあり、夏の日差しを受け強く成長し水分を多く含んだラフからのショットはかなりの腕力が必要とされる。
続いてはグリーンについて。
ピッチマークがしっかり残るなど硬さは感じなかったものの流石にスピードは速く苦戦させられた。
しかしコンディションが良いためボールが綺麗に転がってくれるので、スピードに慣れると普段のラウンドよりも気持ち良く打てた。
ピンポジションに関しても全てが全て難しい位置ではなかった。
マッチプレーということでバーディーが狙いやすいポジションに設定されているホールがいくつかあったということもあると思うが、グリーンに入って数ヤードという所も安全な箇所を狙っていけばパーでは上がれるセッティングになっていた。
最後に一番痛感させられたのはやはりプロのショットとの差。
ラウンド前日の決勝戦のラウンドに付いて回っていた紺野氏にどのようなショットを打っていたかを説明してもらいながらラウンドしたのだが、どのラインを狙っていたのかを聞くと自分のショットではとてもじゃないが狙っていけない。プロとの差を思い知らされた。
厳しいセッティングながら素晴らしいコンディションでプレーできた、今回のラウンドは貴重な体験となった。
トーナメント観戦に加え、開催コースでのラウンドという機会を得るのは難しいが、ぜひ実際に観戦した、テレビ中継で見たコースでラウンドを1度は経験していただきたい。
プロとの差を体感すると、改めてその凄さを感じられるはずだ。
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