静岡県の南富士カントリークラブは、2024年9月30日をもって閉鎖になります。これは同年10月1日に持ち主である株式会社ザイマックスグループ(以下ザイマックス)が、富士市と株式会社富士環境保全公社(以下公社)の2者へ当該ゴルフ場を売却するのですが、取得後2者はゴルフ場として継続しない為です。
富士市は当該ゴルフ場を構成する12ホール分の38ヘクタールを、残り6ホール分の16・5ヘクタールは公社が購入します。公社による跡地の利用目的は、産業廃棄物と一般廃棄物の処理場としてですが、富士市は自らの取得分について森林へ復原していく予定としています。
公社は富士市の第三セクター会社であり株も富士市が一部所有している関係から、今回当該ゴルフ場を持ち主のザイマックスから購入する主役は、ある意味富士市と言えなくも有りません。
2022年より富士市とザイマックスは交渉のテーブルにつき、富士市側では2022年9月の富士市定例会へ議案を上程する予定も、地域住民への説明不足などから、実際に議決されたのは2023年2月14日の事でした。以降同年5月の議会に於いて、財産取得の予算が認められた為、ザイマックスとの仮契約は本契約となり今日に至っています。
ところで当該ゴルフ場は2010年12月に民事再生法の適用を申請しており、翌年7月の債権者集会で可決された弁済率は3.96%でした。当時在籍していた会員も高齢化などから、現在は約半数の500~600名ほどへ減少しています。この方々へ預託金の返還業務を当該ゴルフ場は進めており、9月末までには完了する予定としています。
※2024年6月19日「ゴルフ事件 過去帖」への投稿を転載
https://www.hanzo.co.jp/kakocho/
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