松山英樹選手のマスターズ初制覇、おめでとうございます。
当協会の会員の多くが、春の祭典であるマスターズの取材経験があります。
しかし1978、1988年と全盛時のAONが3人揃って予選落ちを演じるなど、
1936年からこの日まで、延べ132人の日本人選手がオーガスタ・ナショナルの
高く厚い壁に跳ね返されてきました。
裏を返せば、そうした先人たちのマスターズ挑戦史の延長線上に、
今回の偉業達成があるのも確かなことでしょう。
特に松山選手はアジアアマ(現アジアパシフィックアマ)優勝者に
マスターズ出場権が与えられるチャンスを生かし、
ローアマの栄誉をゲットした最初の日本人選手となりました。
松山選手のたゆまぬ努力と、全米プロや全米オープンでの悔しい敗戦を乗り越え、
挑戦を続けたチャレンジ精神が、今回の優勝の裏にあるのだと思います。
18番のフェアウエーを歩く松山選手の姿を見た時、大選手たちが下積み時代に口にした
「今回は開かなかったが、優勝のドアをノックし続けることが大事なのだ」
という言葉が思い出されました。
日本のゴルフ史に燦然と輝く今回の偉業により、多くの人々がゴルフに興味を持って
くれるはずです。
その意味でも、松山選手には感謝と称賛の言葉を送りたいと思います。
松山選手、ありがとう。そして、おめでとうございます。
2021年4月12日
日本ゴルフジャーナリスト協会会長
小川 朗
コメントを残す