ゴルフ場利用税撤廃へ! 超党派ゴルフ議員連盟が総会を開催

  • 「ねえ、これ見てよ」

通称『ピンそば会』のメンバーが、おもむろにカバンから取り出したのはゴルフ場の領収書。

見るなり、思わず食べていたソバを吹き出しそうになった。

ゴルフ場利用税 800円。

印刷されていたのは、これだけなんである。

以下がメンバーの説明。

「いや~、友達がゴルフ場のタダ券を当てたんス。4人全員タダっていう。

でも、ゴルフ場利用税だけは、バッチリ取られてました。なんだかな~、と思って」

確かに「なんだかな~」なハナシである。せっかくタダ券当たったのに。

税金だけは、バッチリ取られる。

正式名称『ゴルフして地元のそばを食べる会』主宰者としては、まったく納得いかない話である。

そもそもゴルファーにとって、こんな理不尽な税金はないのだ。

平成元年に消費税が導入された時「娯楽施設利用税」が廃止されたが、

ゴルフだけがその対象からもれた。

「ゴルファーには担税力がある」との理由から。

つまりゴルフやる奴は金持ちなんだから、税金払え、というわけだ。

それが今日まで「ゴルフ場利用税」と名前を変え、生き残っている。

通常ゴルファーは消費税も支払っている。

プレー代は激安の時代に突入したとはいえ、その分税金の負担割合が余計に際立つのも事実だ。

ゴルフ場には固定資産税もかかっているため、

経営は苦しくなる一方なのだ。

「ゴルフ場が地方自治体に納めているゴルフ場利用税は平均1200万。

でもゴルフ場が潰れれば、雇用の2億もなくなる。固定資産税もなくなる」(小宮山義孝ゴルフ関連団体協議会会長)。

『ピンそば会』は栃木IC近くで早朝スルーの後、出流山まで足を延ばしそばをすする。

途中、現地の農産物をゲットして家路につく。

このような、地元にお金を落とすゴルファーだって当然、減る。

そんな折も折、永田町に行く用事ができた。

ちょうど安保法制で国会周辺が騒然としていた18日朝。

午前8時から東京・永田町の衆議院第2議員会館で「超党派ゴルフ議員連盟」(麻生太郎会長)

が総会を開くというのだ。

会議には「こういう事態(安保法制の参院通過直前)なので、ご理解いただきたい」(衛藤征士郎名誉会長)と

副総理兼財務大臣兼金融担当大臣の麻生会長は欠席したが、議員のほか日本ゴルフジャーナリスト協会を含むゴルフ関連17団体、

文科省、人事院、内閣府の担当官も出席。JGAの安西孝之名誉会長が「ゴルフ場利用税廃止運動推進本部」を代表し、

「ゴルフ場利用税廃止を求める要望書」を衛藤名誉会長に手渡した。

その後質疑応答を経て「ゴルフ場利用税廃止を求める決議文」を満場一致で決議した。

衛藤名誉会長は「麻生会長も(消費税)10%引き上げ時にやるべしと言っておられますし、我々もそう考えている」

と廃止の決意を改めて口にした。

最大のハードルは、ゴルフ場利用税を収入の柱の一つとしている地方行財政を所管する総務省。

その内部にはいまだに「ゴルファーはお金持ちですから」と平気で公言する“ゴルファーの敵”が現存する。

間違った認識をいまだに引きずり、代替え財源を考えることもなく思考停止している輩だ。

すべてはこのハードルを超えられるかに、ゴルフ界の未来がかかっていると言っても過言ではない、と思う。

 

またこの日、同議員連盟は国家公務員倫理規定における一文の是正を求める決議を採択した。

これも相当ヘンなハナシ。

下の第七項が問題の部分。

「(禁止行為)

第三条 職員は、次に掲げる行為を行ってはならない。

中略

七 利害関係者と共に遊技またはゴルフをすること。

明らかに、ゴルフだけが悪者にされている感は否めない。

で、ゴルフの部分の削除を倫理家鄭審査委員会に求めていくことも、決議された。

日本ゴルフ界のヘンな部分。

根気よくこの部分にスポットを当て、是正を求めていくしかなさそうだ。

 

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

小川朗

1960年山梨県甲府市生まれ。甲府一高-日大藝術学部卒。82年東京スポーツ入社。
岡本綾子や青木功が全盛の海外ゴルフツアーを特派員として7年半、300試合以上取材。1983年の全英オープンを皮切りに男女メジャー競技の取材もその1割強に上る。
「岡本綾子ゴルフのすべて」など多くの連載を取材・執筆。
運動部長、文化部長、法務広報室専門委員、広告局長、同顧問を歴任後2015年9月に退社。現在はフリージャーナリストとしてニュースサイト「東京クロニクル」を中心として精力的に執筆活動を行っている。
調査報道物を最も得意とし「日刊ゲンダイ」火曜日掲載の「今ゴルフ場で何が起こっているのか」、「月刊ゴルフ用品界」で「小川朗の提言ルポルタージュ・ゴルフ界の現場を照らす」を連載中。
週刊パーゴルフでも2014年12月22日発売号より、「これが東スポだ! ゴルフスクープの作り方」を半年間、21回に渡り連載した。
同誌ではゴルフ場利用税やJGTOの裁判などを署名入りでレポートしている。ノンフィクション、インタビューものにも定評があり、同誌の「ゴルフノチカラ」「昭和の履歴書」などにも頻繁に執筆している。
季刊誌「富士の国」での三浦友和へのインタビューは山梨県出身者を中心に大好評を博した。
単行本・新書版の分野でも精力的に活動。「岡本綾子のすぐにチェックしたい!ゴルフの急所」(日本経済新聞出版社)は紙面で1年にわたり連載したものに加筆・再編集したもの。新書版ながら9刷のスマッシュヒットとなっている。
取材・構成を担当した『ゴルフは「自律神経力」で確実に10打縮まる!』(小林弘幸・横田真一)がゴマブックスより好評発売中。
ゴルフムック「ゴルフ用品大全」(マガジンボックス)にも編集協力した。
「スポーツ新聞の作り方」「自殺報道の実態と課題」「アスリートのパフォーマンス向上は腸内環境から」などのテーマで講演活動も精力的に行っている。
日本ゴルフジャーナリスト協会では今年からウエブページ編集長も務めており、会員・一般向けの「書き方勉強会」もスタートしている。
法務担当専門委員時代の経験を生かし、終活カウンセラー協会の初級講座では上級インストラクターとして各地で開催中の初級検定で「年金」「介護」「相続」「保険」「お葬式・供養」というすべての科目でポイント解説の講師も務めている。
現㈱清流舎代表取締役COO。
東京スポーツ格技財団評議員。
会員数3万5千人の山梨県人会連合会 広報・組織委員。
首都圏甲府会前事務局長。
やまなし大使。
一般社団法人 終活カウンセラー協会 上級インストラクターの資格も持つ。
主な活動
「ゴルフまるごと生情報」の海外リポート、米LPGA「ファーモア・インベラリーC」(ともにテレビ東京)の解説も務めた。インターネットDAZNのゴルフ中継やラジオのコメンテーターも務めている。
法務広報室専門委員時代に日本自殺予防学会に入会、総会で「自殺とメディア」をテーマに講演。済生会病院のHPではソーシャル・インクルージョンのページで「いのちの電話」理事長や「自殺防止センター」相談員のインタビューを行っている。http://www.saiseikai.or.jp/social-inclusion/ また、スペシャルオリンピックス日本の公式ウエブサイト でも有森裕子理事長や安藤美姫らアスリートによる座談会http://www.son.or.jp/column/interview/index.html のインタビューも担当している。日本大学藝術学部文芸学科、日本ジャーナリスト専門学校などで『スポーツ新聞の作り方』をテーマに講師も務めた。
TOCHRO GOLF  http://tochro-golf.com/
GREEN GORA http://gora.golf.rakuten.co.jp/goralife/golf/?l-id=goralife_golf