秋のゴルフシーズンを迎え、クラブメーカー各社の新製品が次々と発売されている。
一方、中古クラブ業界では新たな動きが生じている。
そこで中古ゴルフショップ大手、ゴルフパートナーの銀座ナイン店の店長、藤川清幸氏に現状を聞いた。
藤川清幸氏
中古ショップを訪れるゴルファーたちの目的は、新製品の購入に合わせて、それまで使っていたクラブを売るというのが一般的だった。
しかし最近では、中古ショップでクラブを売る際に、その場で新製品を購入する人が増えているという。
銀座という場所柄、新製品をすぐに売りに来る人も多いというが、ショップ自ら新製品の仕入れも行っているという。
その理由について藤川氏は、
「今までお客さんは買いに行く手間、売りに行く手間と2重に時間がかかっていました。
中古クラブを買わないけれども、中古クラブを売るためにショップを利用する人は多くいます。
昔も一部の大きなゴルフショップでは中古も取り扱う店舗もあったが、クラブの査定について専門店でないということで疑問を持っていた方が少なくなかった。中古ショップで新製品を買うことはお客さんにとってメリットが多い。」と言う。
また以前ほど価格の下がった旧モデルが、店頭に並ぶことが減ったとのこと。
ニューモデルの発売に合わせて、前のモデルを自ら回収しているメーカーが出てきており、それに伴い、価格の下がった1つ前のモデルを買う人は減ってきているという。
一方でモデルによっては大量に中古市場に流れ、価格が大幅に下がっているものが出てきている。
ゴルフクラブ市場は、中古ゴルフショップが出てきたことで、流通の流れができ、活性化されたという過去がある。
しかし、この20年~25年でプレーヤーの減少も伴い、その規模は、ほぼ半減している。
そうした状況を打破すべく、オンライン販売を積極的に進めたり、高価格帯の製品に特化したりと、いくつかのメーカーは新たな戦略を見せている。
今後はショップなど販売店側でも、新たな動きがありそうだ。
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