スポーツとして心にのこるスコアカードの提案「ゴルファーズセンター構想とGOLMORYが実現する豊かな社会」 ~内藤 裕義~(日本ゴルフ100年祭記念論文)

面白すぎるのが唯一の欠点ともいわれ、誰がどのようにプレーしても兎に角ゴルフは面白い。それゆえ3大特性(自然との対決・審判不在・生涯スポーツ)を十分に味わわずして平凡なゴルフに終始したのが今までのゴルフではなかったでしょうか。面白いのでつい「やりっぱなし」のプレーヤー。面白がって楽しんでいるので「やらせっぱなし」にしてしまったゴルフ界。これを解消することが急務と考えられます。
ゴルファーが生涯登録し、拠点機能を備える場として各地にゴルファーズセンターを設けることを提案いたします。
ITの時代を迎え、ゴルフに関わる様々な情報をインターネットを通じ入手できるようになりました。ゴルファーズセンターでは単なる情報提供に終らず、個々のゴルファーの情報を集計・蓄積・分析。生涯ゴルフの中で現在個人が置かれているゴルフの位置付けや、これからのゴルフの目標を「ゴルフ案内人」と共に考えていくことが可能となります。また、「GOLMORY」と名付けました新しいスコアカードを利用してこれまでのスコアカードでは適わなかった詳細な記録が個人の思い出として残り、反省材料として次に生かすことができます。
ゴルファーズセンターが考えるゴルフは大別して2つ。競技ゴルフと文化ゴルフです。競技ゴルフはコンペティション、トレーニングのゴルフであり、確率のゲームとしてのゴルフを追求。良いスイング、正確なショット・パットを極めることにより、平均ストローク、フェアウエイキープ率、パーオン率、平均パット数、リカバリー率を上げていく個人記録のゴルフです。

これに対し、文化ゴルフはゴルフの持つ豊かさを追求するカルチャースポーツゴルフで、感動と安らぎを求め、いつ、どこで、誰と、どんなゴルフを楽しんだかを重視します。スクランブルプレーなど多彩なプレー方法により個人のみならず2人以上のグループ・団体でゴルフを楽しんでいくものです。
ゴルファーズセンターを拠点とし、あらゆる楽しみを求めてゴルフに取り組んだときに、ゴルファーは真のゴルフに出合い、さわやかな真のゴルファーとなり「やってよかった」と心から思い、ゴルフの専門家(ゴルフ案内人)は「やらせてよかった」と思う。即ち信頼される専門家が楽しいゴルフをプロデュースできるようになったとき、ゴルフが本当のスポーツになるのです。