日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は9月28日に「2019ルール改正を徹底解剖!ゴルフ場で何が起きるのか?」をテーマに第6回となるタウンミーティングを開催した。
2部構成で実施した今回。
第1部では日本プロゴルフ協会の専門競技委員の飯田雅樹氏に新ルールの変更点について解説してもらった。
夏季オリンピック開催年をメインに変更が行われるゴルフルール。
それが1年前の来年、飛距離計測器の使用が可能に、今までバンカーや池に使われていたハザードという言葉が無くなり、ウォーターハザードはペナルティーエリアに名称が変更されるなど、大幅に変わる。
飯田氏からは「今回の変更は、新しいゴルフ規則への移行と捉えられるべき」と、その意図が語られた。
主に変わる20項目についての詳細な解説では、変更点の1つ、ドロップの仕方についても詳しく説明された。新しい規則では膝の高さからドロップする。実演を交えての説明は分かりやすく、参加者の理解を深める機会となった。
続く第2部では飯田氏に加え、一般社団法人ゴルフリサーチ 横浜&湘南ゆるゆるゴルフ発起人であり、SNSを通じアマチュアゴルファーのゴルフサークルを展開する長野豪洋氏、都内のゴルフ場でキャディとして働きながら、競技委員をされている井手口香氏、長年ゴルフクラブ会社に勤務、本年よりジューシー株式会社で代表取締役を務める松吉宗之氏を交え、各現場でどのように新ルールが浸透しているのかを紹介いただいた。
多くのアマチュアゴルファーとの交流がある長野氏からは、SNS上で実施したアンケート結果の報告があった。
バンカーでアンプレアブルができるなど、初心者にやさしい物が多く、70パーセント以上の方が好意的に受け取っているとのこと。
ゴルフを止める理由の1つであると言われる、「ルールが分からない」という問題が解消されることで、ゴルフを始める人、続ける人が増えるのではという期待が語られた。
井手口氏からは各ゴルフ場で、どのようにキャディの皆さんに新ルールが伝えられているかの現状が紹介された。
すでに今年に入り、お客様に新しいルールでプレーしてもらっているコースがある一方、最近になり、キャディさんに案内が配られたコースもあるとのこと。
各ゴルフ場に温度差があり、1月1日より施行される新ルールの浸透について、現時点では不安要素が残っているのが実情だ。
また松吉氏からは長年R&Aとゴルフクラブのルール適合かについて、やり取りをしてきた苦労が語られた。
細かい指摘が多く、まるでお役所仕事のようで、何度も連絡しなければいけなかったという。その大変さに、思わず会場からは笑いも起こった。
6回目となり、今回は質疑応答から参加者同士が議論を始まるなど、活発な意見交換が行われた。
今後もゴルフジャーナリスト協会では、多くのゴルフ関係者に注目の話題に関して問題提起を行っていく場を設けていく予定だ。
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