故甲斐誠三さん(JGJA会員)の思い出

日本ゴルフジャーナリスト協会顧問の甲斐誠三さんが昨年末の12月27日に心不全で亡くなられました。享年88歳です。

デイリースポーツのゴルフライターとして活躍、故・杉原輝雄プロとサンテレビのゴルフ番組が始まった頃からの解説者でもあった。私は、甲斐さんの8年後輩で、サンテレビの視聴者用ゴルフ冊子制作にカメラマンとして取材に同行していた。

『震災の悪夢』と題した甲斐さん阪神・淡路大震災の原稿がある。「正月から飲みつづけた祝い酒にも飽きて、そろそろ本格的に仕事に戻るころだった。1995年1月17日の早朝、近くに航空機でも墜落したのかと思った。轟音とともに床下から突き上げが起こり、今度は激しい横揺れ地震だ。(中略) この日、神戸のダンロップ本社で当時の大西久光常務と会見の約束をしていた。キャンセルの電話を入れると、大西常務はすでに本社が火事と出かけていた。(中略) 今振り返ると苦しかったが、人生の後半での大きな試練は、またとない経験を私に与えた」。

甲斐さんの60歳還暦を祝うゴルフコンペが28年前の1994年に川西市の山の原ゴルフクラブで行われた際には15人のトーナメントツアー資格のあるプロが参加してくれて、60人のコンペ開催となりました。司会役の私までもが嬉しくて舞い上がりました。
甲斐さん、これからもジャーナリスト協会を見守ってください。

 

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1941年生まれ。関西学院大卒。63年に神戸新聞社に入社後デイリースポーツ社大阪本社に配属。同社で芸能、運動、写真の各部で記者として活動。同社写真部次長、事業部長、編集委員を歴任し、定年退職後の2001年からゴルフ担当のフリーライターとして活躍中。