私の提言「日本のゴルフ界を発展させる具体論」「定年退職者が月4回プレーできる環境を」 寺田 忠雄

第1回JGJA論文大賞決定
大賞受賞作は井関美和氏の
「ゴルフ・全国均一カジュアル化計画」に決定
私の提言「日本のゴルフ界を発展させる具体論」というテーマで、広く一般から論文を募集した第1回JGJA論文大賞の入賞者が決定しました。すべての作品を、応募者の名前等を完全に伏せた状態で審査。当協会の理事全員が読み、投票の結果、大賞1作品、準大賞作品が決まりました。大賞受賞者はゴルフライターの初見進氏を僅差で押さえ、主婦の井関美和さんが受賞しました。当号では、この受賞2作品の他、興味深い主張が展開されていた作品をジャンルのバランスを考慮した上で、掲載いたしました。


 

「定年退職者が月4回プレーできる環境を」寺田 忠雄

主にゴルフ場について述べてみたい。プレイヤーの底辺の幅を広げ、数多くのプレイヤーがもっと気楽に又安価にプレー出来る環境作りが最も大切な事と考える。
2007年以降は見込み客の多い、定年退職者でさえ月当たり4度位はプレーが可能な価格環境を構築し、尚ゴルフ場も採算経営が可能な管理運営の提案をしたい。
(1)ゴルフ場当り管理人数の 削減
(2)設備費の低減化
(3)プレー人口増の確保
をすべくシステム作りが肝要。
(1)=管理総責任者1名、チェックイン、入金受付カウンター、2名、プロショップ売店は受付の人員で賄う、スターター1名、レストランシェフ1名、ウエイトレス(カフェテリア内兼務)1名、スナック売店窓口1名、コースレンジャー(見張り番)1名、フードカートドライバー1名、コースメンテナンス2名、合計11名プラスパートで賄う。プレイヤーはチェックイン時に支払い、後は現金での買い物、飲食をする。スターターは領収書を確認しスタート表をチェックしスタートさせる。ゴルフ場内でのバッグ他の持ち物は各プレイヤーの責任下で管理頂くのを条件にする。盗難を避けるにはハウス外にバッグ入れの網ロッカー24基(6組分)を設置。無料にて使用可とするが、キーの返還を促すため、利用者には受付時にデポジットを願う。固定人件費は最小限に留める。

(2)=数億円単位のクラブハウスは全く不必要なシステムを採用する。なおも十分に機能する施設を建設する。プロショップの一部に受付カウンターを設ける。スタート前後に集うカフェテリアは32席とカウンター席8脚で賄う。小さなコンペの懇親会には適切なスペースとする。コインロッカーとし男女合計300台を設置するが風呂は設けず男女シャワー計16室としシャワー時間制限キーはロッカーキーと連動させる。6万100名席のレストラン(カウンターバー付)1室を設備。コンペでの懇親会用とし料理は総てバイキングスタイルを準備。4人乗りカート利用を条件にプレーさせ、キャディーは準備しない。コース途中の茶店は建設せず自動販売機2箇所を設置し巡回式のフードカートで食物販売を行う。

(3)=昼食の待ち時間を設けない、インとアウト同時ティーオフ18ホール連続のスループレー方式にし、ホールアウト制限時間を5時間に定め、入場者の効率アップを計る。時間管理をレンジャーに委任し極度のスロープレイヤーには中止を願う。シニア、親子プレー、コンペ、料金など休日の高額料金でも18ホール1万円とし、夏場の16時以降9ホールのトワイライトは学生、小人料金を設定。以上。